裏同心ルンゼ・石尊稜

JECC/廣川、龍鳳/石田、雲表/青木


<山行日> 1999年11月20日(土)〜21日(日)<記録> 廣川健太郎




廣川@JECCです。
   20(土)〜21(日)で八ヶ岳に行ってきました。
   山以前が長いので、小見出しを見て適当に飛ばして読んで下さい。

  メンバー 廣川(JECC),石田(龍鳳)、青木(雲表)

  20日(土)〜山は遠い〜
        0時15分、まだお茶の水の職場。ようやく仕事が終わるが、
        もう帰る足がない。タクシーで帰ろうと思ったが、家に電話
        すると、青木さんが大月行きの最終電車に乗り損ね、自分の
        車で相模湖の我が家まで来るとか。
        早速電話すると、まだ出発前。青木家は飯田橋なので近い。
        これで帰宅の足が確保された。
        同じく足のない府中からタクシーに乗りたいという同僚と一
        緒に飯田橋までタクシーで行き、青木車と合流。
        青木車はジムニーであった。廣川が運転することに。
        それから、首都高を反対に乗ってしまって30分ロスとか、
        府中で降りたは良いが、乗り口が良く分からず、国立まで行
        ったりで大分時間がかかり、相模湖の自宅についたのは、
        3時頃であった。
        既に石田君が我が家の堀ごたつで和んでいたが、今出発して
        山麓でテントを張るとかえって寝坊しそうなので、家で仮眠
        してから出発することにした。
    
        〜ようやく山に〜
        ちゃんと5時に起きて、青木車と廣川車の2台で上野原IC
        入り口迄。廣川車一台にまとめ出発。
        私は眠いので後ろで寝させてもらった。
        コンビニに行ったりなんだりで、赤岳山荘に着いたのは7時
        半過ぎ位だっただろうか??。
        いい加減に装備を車につめてきたのでパッキングに手間取る。
        赤岳山荘でストーブにあたり、お茶、野沢菜をつまんでいる
        と、冬が来るんだなあと実感。でも雪は全然ない。

        〜アプローチ〜
        北沢の堰堤の端っこに氷が張っている、河原にもぼちぼち氷
        が張っている。これなら裏同心ルンゼ位は登れるだろう。        、
        大同心大滝もそこそこ形が付いてきている感じ。
        我々が着いた時点で鉱泉にはテントは一張りだけ。霜が溶け
        てグジュグジュの場所が多かった。

        〜アイスクライミングの準備〜
        廣川は、ICI経由でもらったカジタのベントシャフトの初
        試し。カジタのピックは先端の角度が余り良くないので握り
        位置でピック先端の角度を見て、ピック下のアゴより上の歯
        が出ないように斜めに5mmほどピックをやすりで切り落と
        し角度を調整。
        青木さんは石田君の指導により、真ん丸のアイゼンをしこし
        こと削る。
        道具の手入れに大分時間がかかった。

        〜裏同心ルンゼ〜
        裏同心出合い、そこそこ沢床も凍っており、ルンゼ内氷結は
        間違いなさそうだ。
        F1は、凍っていたが、落ち口は水流があり、左寄りを岩を
        交えて登らされる。ばっちり凍っていればランナーの必要は
        感じないところだが、手を伸ばせば左に細い潅木があり、ラ
        ンナーに使える。
        F2はちゃんと凍っていた。快適に1Pで登り切る。上段は
        あまり傾斜はでていなかった。
        F3も割と良く凍っていた。右左から登る。
        ナメ滝は雪もないので柔らか目の氷を快適に駆け上がれる。
        F4というか、最後の滝は白濁。登り易いがランナーは取れ
        ない状態。まあこんなもんでしょうと言いつつ登る。
        おまけ滝を登ってから大同心裾を登り、大同心稜へ。
        BCに下り着く頃には暗く、ヘッドランプを使った。

        〜カジタベンドの性能は非常に良いです〜
        余り重くもなく、急傾斜から緩傾斜まで万遍なく効きもよし。
        アルパインからそこそこのヴァーチカルまで、万能タイプで
        ある。値段も安いのできっと売れるでしょう。
        私のは50センチですが、店頭でみた45センチのはピックが
        同じなので、ちょっとバランスが悪い=ピックが長すぎるよう
        に感じる。

     21日(月)三叉峰ルンゼは駄目〜雪のない石尊稜を登る
        三叉峰ルンゼから石尊稜を予定。三叉峰ルンゼのCS滝を石尊稜
        からまいてルンゼ内を覗き込むと、F1は氷が薄く、F2は下が
        繋がっておらず、登れそうにない。
        今更転進も時間のロスが大きいので、雪のない石尊稜をアイゼン
        トレと称して登ることに。
        最初の岩場、今回、雪の全くない時に登ったが、チョントランナ
        ーもあるし、一段上がったところにはボルトのビレーポイントま
        であった。
        後は何ということもなく、上の岩場まで。35mで岩場を終わり、
        緩傾斜の岩場を80mほど登ると稜線。
        スパッツ、アイゼン、ガチャ等余計なものを全部外してすっきり。
        横岳から硫黄岳へと、晩秋の山を歩き、赤岳鉱泉へくだり、残り
        の食料、お酒を飲んでから下山。

        樅の湯が工事のため休業中とのことで、小淵沢のスパシオ延命の
        湯でくつろいでから帰りました。

                                  以上

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