滝谷/クラック尾根・ドーム中央稜 |
10/9〜10/12は滝谷でしたが、久しぶりに天気に恵まれたクライミングでした。 前にもどなたかの報告にあったと思いますが、相変わらずあまり人が入ってない ようなので最近の状況を若干お伝えします。
クラック尾根10/10晴れ、涸沢4:00で1〜2℃
涸沢5:50〜8:30南稜テン場(デポ)〜9:05北穂小屋〜9:30B沢入口〜9:55 トラバースバンド10:25〜11:40取付き〜12:40ジャンケンクラック前(食)〜 15:00終了点(北穂小屋)〜17:45涸沢
B沢からのトラバースバンドが崩壊で悪くなっている。(パートナーが今冬の目 印に赤布ポールを打ちこんである)
上部をまいて再び懸垂でバンドに降り立ったので、時間をくってしまった。 他には旧めがねのコルあたり、崩壊したあとを通過する。
最後のピッチ北穂小屋裏の崩壊はつねに自然落石があり、易しいがぼろぼろの壁 を20メートルほどランナウトするのは恐かった。
第1尾根も考えていたが、C・Bフェースともに核心部のルートが崩壊しているよ うすなので、遠慮しました。
よそがどこも賑やかだったという事なのに、滝谷にはこの日ドーム正面に1パー ティが見られただけだったが、このコンデションならうなずける気がします。
ドーム中央稜10/11晴れ、涸沢4:00で8℃
涸沢6:40〜9:10デポ地荷下し〜11:00取付き11:30〜14:30ドームの頭〜1 7:20涸沢
秋とは思えぬ暑くて寝苦しい夜が明けてみると、予報に反して今日も晴天。 9日520張、10日330張(受付数)というテントの数なのに、本日も 滝谷のお客 様は我々と北壁の2人だけのようだ。
昨日とは打って変わって快適なかたい岩に、つるべで調子よく進む。 本当は今日は第4尾根のつもりだったのだが、昨日のようなスローペースでは天 候が持つかどうか怪しいので、中央稜に変更した。
多すぎる残置支点によるルートグレードの低下がよく話題になる。 このルートには確かに古いピトンが多すぎるが、実際このようにがっちりきいて しまったものを、岩に傷をつけずに掃除することなどできるのか疑問ではある。
僕のようにポリシーの無い(努力もしない)へぼクライマーは、これ幸いと有り 余るほどのピトンに助けられながら進むのである。
さらに最近はフラットソールでさらにグレードを下げさせていただいている。 (最近手に入れたスポルティバエンデューロは価格のわりにつくりが良くて、と ても気に入りました。石井やカラファテなどでは取り扱わないそうです)