V字状岩壁/右ルート |
この日の幽の沢は我々の他は中央壁に1パーティがいただけで、とても 静かでした。
私たちにとっては初めての幽の沢でアプローチのスラブではなかなか 苦労しました。大滝は階段状のガバホールドで問題ないと思いましたが、 残置スリングのある2個所はちょっと恐い。
カールボーデンのスラブに入ると赤ペンキ印が点々と上まで続いていた。 この印はV字右ルートの終了点まで続いていて、我々のような初級者クラ イマーにとっては助かりました。^_^;;
前日の雨でルートはところどころ濡れていたのですが、それほど影響は ありませんでした。が、ルート後半のチムニーを越えた後、草付きがはが れて(?)木の根っこが露出している部分が非常に悪かったです。ここは 側面の岩にハーケンが打たれていたのでそれに助けられました。
幽の沢は残置が少ないと聞いていましたが確かにそうでしたし、ハーケン を打てるリスも少なく、カム類を使えるクラックも殆どなかったような 印象でした。(中央壁のパーティも残置がなかなか見つからなかったそうで ハーケンを打つ音が響いていました)
でも静かな岩場で、秋を思わせるさわやかな風が吹く中での登攀は楽しい ものでした。