ARIアルパインクラブ/有持、雨宮、酒井、藤原、どんぐり山の会/遠山
<山行日> 1999年4月29日(木)〜5月1日(土) <記録> 有持真人
4月29日(晴れ)
立山(0650)〜室堂(0800/0846)〜別山乗越(1130)〜真砂(1250)
今回は、立山から入山して剣沢を下降して真砂まで行く事にした。剣沢はまだ
テント一張りもなく、不気味なくらい静かだった。
真砂までの下降は、雪渓がモナカ雪状態で非常に歩きづらく、疲れてしまう。
真砂の埋まっている小屋の上にテントを張って、早々と宴会を始めた。
4月30日(晴れ)
真砂(0530)〜マイナーピーク(0930)〜T峰(1225)〜V・VIのコル(1530)
当初は、八ツ峰下半はIII稜から取り付く予定であったが、下部から見たとこ
ろ取付付近は雪がなく、ブッシュ登りになりそうな感じであったので、比較的雪
の多いII稜に変更し登攀を開始する。
II稜の右稜線から取り付き、雪壁、ブッシュ、雪稜、ルンゼを登り切ると、マ
イナーピークの基部に到着。
ここは2ピッチの登攀だ。途中チョット悪い箇所もあるが難なく越えていく。
20mの懸垂でコルに降り立ち、ハイ松の木登りをして雪壁、雪稜を登って行
く。今日は、天気は快晴で後立山の稜線がきれいに見える。登攀していても気分
がいい。
T峰の下部にまた岩場があったが、簡単に越えられる。真砂から7時間25分
でT峰に到着。メンバーが5人と言うこともあり以外と時間がかかってしまっ
た。
T峰で大休止してから今日の目的地のV・VIのコルへと出発する。クライ
ムダウン、雪稜、ナイフエッジ、懸垂を繰り返しながらピークを越えていく。
時折、緊張させられるナイフエッジがでてくる。V峰の懸垂下降は、2回で
V・VIのコルに降り立つ事ができた。
コルにはテント2張りがあったが、整地してテントを設営した。
5月1日(晴れ)
V・VIのコル(0530)〜池ノ谷乗越(0800/0830)〜剣岳(0850/0910)〜
早月小屋(1130/1145)〜馬場島(1400)
今日も快晴で、気温も比較的高い。出だしのVI峰の登りはかなの急雪壁にな
っている。
八ツ峰らしいナイフエッジが何カ所も出てきて、程良い緊張感を楽しめる。
VI峰を懸垂下降して、VTT峰のピークに立つ。トポでは竹ペグの懸垂下降
となっているが、難なくクライムダウンする事ができた。
VTTT峰の簡単な岩場を越えるとすぐに池ノ谷乗越だ。
最初は、剣尾根も計画していたが、雪がほとんど付いていないので中止して、
剣岳へと向かう。雨宮、遠山の2名は、雪のない左稜線に向かっていった。
天気が非常に良く、山頂では能登半島から遠くは富士山まで望む事ができた。
記念写真を撮って、そそくさと早月尾根を下降する。今年は結構残雪があり、
クラストしている斜面が結構あった。
早月小屋から下部は雪も腐ってきていて、快適なグリセードを楽しむことが
できた。
下山後は、立山においてある車を取りに行って、夜は富山で旨い酒、魚を楽
しんで、翌朝に帰った。
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