焼岳/南尾根

JECC/廣川、ARI/宮川、雲表/伊藤、長嶋

<山行日> 1999年3月20日(土)〜22日(月) <記録> 山岡人志


 おはようございます。

  廣川@JECCです。山の話は少しだけで、凄く長いので適宜。

 3月20日(土)
   鹿島へ行こうと思ったのですが、初日天狗の鼻までならば、天候を見極めて
   入山しようと、土曜早朝相模湖出発(廣川+ARI宮川、木元)、上野原IC
   にて雲表移籍直前のホゲ氏と合流。

   しかし、談合坂あたりで携帯から、長野原村の池学さん(RCC神奈川)に電話
   して天候を確認すると
  「いやあ、雪が降っているねえ」

   一瞬、谷川なら雨かとも思ったが、2週連続行っているし、どこか転進を前提
   にそのまま中央道を進むことに。

   ホゲ氏が烏帽子奥壁同志会直上ルート冬季初登の伊藤準一氏に電話したところ、
   約20年前頃、冬壁を気合を入れて登りまくっていて、その後長く涸沢ヒュッテ
   におられた元クラブポリニエの木村道成氏と、上高地そば、焼岳に行くとのこと。
   風来坊大野氏の大町の別荘の鍵を預かってきており、大町根城にどこか考えよう
   と思っていたが、大町よりは、松本そばの方が雪も少ないだろうしと、とりあえず
   島々の下、波田町に既に到着していた伊藤氏と合流。

   早速、近隣の亀田屋酒造店に行く。
   昨年は酒蔵開きで2升五号の特等賞を当て、長くただ酒の試飲を続け、翌日朝寝坊
   しながらも錫杖左方カンテを日帰りで完登した思い出の場所である。

   が、一日違いで酒蔵開きは翌日からであった。

   でも、ここは良心的で、ずらりと試飲に四合瓶をならべてくれたのであった。
   「あ、これいいなあ。おいしいなあ」
   「おーこれもいける」
   「うーん、どれを買っていこうか」
   多分、立ち飲み状態30分では効かない。

   「ちょっと飲み過ぎたなあ」と、あさましい山屋が5人、試飲をしまくり、しまいには
   持ち込んだ生ハムをカウンターに出して・・・・。

   一息つくべく、酒蔵を見学ののち、お酒を買い込んで木村邸に伺う。
   そして・・・・、仕事から戻った木村さんを含め昼から宴会。
   このあたりで私は記憶なし。

   夕方、元グループドコルデの諌山さんがやっているアウトドアショップ兼レストランで
   超特盛かつ丼を皆で食べる。
   おいしかったが、凄い量であった。

   更に腹ごなしに温泉へ。
   更に馬刺しなどを夜のお酒の肴に、また、翌日の山行の肴にと買出しをした後、
   木村家に戻りまた宴会。

 21日(日)
   朝、雪はやんでいる。
   木村さんの58年式のデリカで出発するが、二日酔いのところをセブンイレブンで
   おでんとまんじゅうを無理矢理食べたら、沢渡のあたりで気持ち悪くなり、廣川下車して
   嘔吐。

   中の湯入り口ゲート入り口に駐車。車道をあがり、中の湯を過ぎ、途中から水源?への道
   をトラバースして入り、木村さんが無雪期にトレース、マーキングした南尾根に取り付く。

   伊藤氏は二日酔いが抜けず、うげうげ言っているが吐けないで苦しそう。
   尾根は面状急登から始まり1800m辺りから次第に尾根の形状が見えてくる。
   ブナが多く、落ち着いた雰囲気でとてもよいところ。
   2000m地点あたりから、窪状のたいらがでてきたりで、幕営適地がそこここに。
   南峰と北峰の間にあがる谷が見渡せる気持ちのよい高原状のところにBCを設営。

   上ってきた延長上、左側の尾根に取り付き頂上をアタック。
   上部は斜面もクラスト、風も強い。
   頂上火口のお鉢にぽっこりと出て、岩稜を行くと、北峰。反対側の南峰より高いが、
   標識とは何もない。
  
   急な雪と岩の間をコルまで下り、登山道に合流し、あちこちから噴煙が漏れている北峰を
   頂上まで。
   結構、バリエーションに富んでいるが、内容的にはリーダーがしっかりしていれば初心者で
   も楽しめ、そこそこルートファインディングも楽しめる、面白いコースでした。

   下降は、コルから谷を下る。途中関西方面からきたような、オジサン1人とお姉様3人の
   山スキーの一行とすれ違う。

   あっと言う間にBCに帰着し、充分日帰りできたのであるが、またしても、今度は山上大宴会
   に突入。

   ミノ焼き、タンハム、鳥空揚げリゾット、なんやらかんやら、腹一杯食べ、
   日本酒、焼酎、バーボン等々堪能し、バタンキュー。
   午後、また雪が降り出した。

  22日(日)
   雪がかなり積もり、昨日のトレースは全て消えている。
   木村、伊藤両氏はスノーラケット、宮川、木元両氏はわかん、あとはつぼ足で
   だいぶ足回りに違いがあり、差をつけられる。
   それでも下りは勢いで進めるのでまだましだ。
   1800mあたりから時々晴れ間が覗く。
   尻制動を交え、快適に下降、車には25センチ位雪が積もっていた。

   坂巻温泉に入り、蕎麦屋により、再度木村家でごちそうになり、お酒を頂き、
   渋滞をやり過ごすため、19時半ころ松本ICから高速へ。

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