一ノ倉沢/滝沢/第3スラブ

ARIアルパインクラブ/有持真人、藤原敦紀


<山行日> 1999年3月13日(土)<記録> 有持真人


有持です。

 土曜日は予定通り3スラにいってきました。

 夜中に廣川さんの秘密の場所にご挨拶に行ったのですが、荷物はあったのです
がどこかで寝ている様でお会いできませんでした。

 その代わり、廣川さんと同行するARIの宮川を起こしてしばらく話しをして
から出発しました。

 あの秘密の場所も、クライマーが結構いたので知っている人も多いのでは??

以下、記録です。

<日程>   1999年3月13日(土)
<場所>   滝沢/第3スラブ
<メンバー> ARIアルパインクラブ/有持真人、藤原敦紀
<行動>

 指導センター(0245) 〜 一ノ倉沢出会(0345/0400) 〜 
  3スラ取付(0520/0550) 〜 ドーム(0950/1000) 〜  Aルンゼ 〜
  国境稜線(1100) 〜 谷川岳(1120/1200) 〜 西黒尾根 〜
  指導センター(1340)
  
 指導センターで登山届けを出しに行くと、クライマーで満員御礼の状態。順番
待ちはしたくないので、そそくさと出発する。
  
  一ノ倉沢出会では雪は締まっているが、3スラに向かっていると木金で降った
雪が膝ぐらいまである箇所がある。
  
  途中で、単独で3スラへ行くと言う、長岡の浅沼さんとお会いした。やはり雪
質を心配していた。
  
 我々は、とりあえず取り付きまで行くことにし、ひたすらラッセルをしていく
。少々Aルンゼの雪質が心配だが予定通り登攀を開始した。

 下部のデルタは発達が悪い。W+程度が約8m。その上は少々悪いベルグラに
な っている。

 3スラは、まともなビレーポイントもないし確保もできないので、ザイルなし
で藤原と別々に登ろうかと思っていたが、アイスを登り込んでいるとはいえ、さ
すがに冬山1年生の藤原にソロをさせるのも気が引けたので、下部を抜けてから
はザイルを50m目一杯のばしての同時登攀にした。

 これなら、セカンドが多少のテンションをかけてもトップが踏ん張れは何とか
なるかもしれない。

 Y字河原から上部は、単調な雪壁とIII〜IVぐらいのアイスが交互にでてき
て黙々と登っていく。

 途中で、後続で登ってきた単独クライマー(YCCでは??)に先に行っても
らい、単独の長岡の浅沼さんにも先に行ってもらう。

 下を見ると、更に単独が2名登ってきている。3スラはザイルを結んでいても
まともな確保はできないので、単独で速攻で登った方が快適そうだ。

 見上げると、トップで登っていた単独者がドームをトラバースしている。その
時に落とした雪が、小さな雪崩になって草付帯の下部を登っていた浅沼さんへ向
かっていった。しかし、巻き込まれずにすんだのでホッとした。

 ドーム下部の草付帯は、ガイドブック通り悪かったが、草付が氷結している箇
所が所々あったので、バイルを引っかけながら登った。

 あそこは、雪が柔らかいと相当悪そうな感じであった。

 ドーム基部の悪いトラバースをし、Aルンゼに懸垂下降。Aルンゼは思ってい
たより安定していた。

 11時に国境稜線に抜け、快晴の中、展望を楽しみながら西黒尾根を下降した。

 途中から見た、東尾根は大盛況の様で核心の岩場で大渋滞していました。

 下山してから、ホゲホゲさんと廣川さんの車を発見。結局、ホゲホゲさんはど
こに行ったのでしょうか??

 ホゲホゲさんのジムニ号にはまだTORYOのステッカーが・・・。今度は、
UNPYOUになるのかな??

 それから、 霧峰のアニマル島田さんが、金曜日から滝沢リッジに取り付いて
いるはずでしたが、滝沢リッジにトレースがなかったので、中止したのでしょう
か??

 3連休は鹿島槍の予定でしたが、都合が悪くなり連休にならなくなってしまっ
たので、また谷川に行く予定です。

 そろそろ雪崩が怖そうだし、どこへ行こうかなと検討中です。

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