札幌登攀倶楽部/小野寺淳、伊藤
<山行日> 1999年3月5日(金)〜7日(日) <記録> 小野寺淳
札幌登攀倶楽部@小野寺です。
3/5−7で道南の雄鉾岳北東壁四稜に行きました。この山は日本海と噴火湾の国境稜線上に位置す
る999mの山です。その東面に250mの高度さの壁があり、イメージとしてはグランドジョラス。
そのウオーカー側稜の様なところをつるべで登りました。
3/5
14時取付き
1P目:35m草付きのルンゼをWアックス。伊藤は大阪で泥壁アックスのエキスパート?ノーピンで乗り
越える。アイスG4−程度。
2P目:雪壁を20m、腐れていて枝を掘り出しながら登る。垂直に近い立った草付きを悪いWアックスと
木登りのMix。抜け口のきのこ雪の乗り移ったが崩れて4m墜落。
3P目:きのこ雪を避け右のチムニーに入り、除雪しながら越え、雪壁を35m、1時間半かかって暗くな
る。フォローは荷上げしながら夜間登攀。狭い雪稜を削ってC1。満天星が輝いて奇麗だった。
3/6
7時半4P目:傾斜の緩き雪稜を55m。6P目:2時間半かかって除雪しながら雪稜をピナクル下まで。
7p目:ピナクルを左から登り、右上してリッジに移り、3mのきのこ雪を削りながら乗り越すと略奪点。
7mロワダウンしてコルへ。フォローは『岳人』に紹介されていた、ピッケル2本つかった懸垂で降
り、ピッケルを回収。この技術は使える!
8P目:リッジを真っ直ぐ登る。最後たったきのこ雪の乗り越しでは腕力も力尽き、人工で雪掻き。
9P目:時間が押してきたので3mの壁を右から巻きルンゼをあがってコルへ。
10P目:立った草付きの壁をWアックス。10m近くランナウト。その後は木登りしてピークへ。フォロ
ーは荷揚げしながら。暗くなったので頂上稜線の潅木帯でC2。翌朝下山する。
東壁はきのこ雪が発達し独特の登攀が展開できた。除雪、アックス登攀、木登りと腕力握力をフルに要求
された。
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