北岳/バットレス/Dガリー奥壁

ARIアルパインクラブ/有持真人、藤原敦紀


< 記 録 > 有 持 真 人


<山行日> 1998年10月10日(土)
有持です。  報告が遅れましたが、先週末はバットレスに行って来ました。  金曜日の夜に広河原に着きましたが、駐車場が一杯で手前の路肩に駐車する羽目になりました。  とにかく、ものすごく混んでいましたね。私は毎年この時期にバットレスに行っていますが、こんなに混 んでいたのは初めてでした。  7時にバットレス基部に着いたときには、すでに10パーティ以上が各ルートにとりついており、この先 どうなるか不安でした。と言うときにcガリー2p目で一抱えもあるような石をトップが落とし、下のビレ ーヤーの足に当たりました。  しばらく<痛い、痛い>と騒いでいましたが、自力で懸垂できる様でしたので救助には行きませんでした。  今回は、dガリー奥壁を登攀する予定で5尾根枝稜から取り付き、dガリーをつめていきました。しかし、 上部には相当数のパーティがいて、落石の嵐となり何回、岩陰に隠れたかわかりません。    dガリー奥壁の取り付きについたときには、すでに4パーティも順番待ちをしており、おまけに登攀スピ ードも遅かったので何時間かかるか分からない状態でした。  そのため、出だしの核心のハングは割愛して、ルートを右から巻いて中間部辺りから合流して、上部のチ ムニーを登攀しました。  ゴボウ抜きにしたお陰で、全く順番待ちが無かったので、所要時間は2時間半で、11:30には北岳の 山頂にいました。

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