韓国/禅雲寺・仁寿峰

京都岳人倶楽部/山田良二


< 記 録 > 山 田 良 二


<山行日> 1998年9月19日(土)〜27日(日)
 禅雲寺と仁寿峰に行ってきましたので報告します。(登ってきたじゃないところがつらい・・・) それから情報を頂いた方々に御礼申し上げます。  禅雲寺について(禅雲寺はACMLの趣旨には合わないとは思いますが)空港のインフォメーションの薦め で空港からバスで全州に向かい(16時頃発で全州泊)、さらにバスで高徳に向かい乗り換えてローカル バスで禅雲寺着(10時頃)になりました。  行きは、列車で井州に向かいそこからタクシーが一番早そうです。宿をとって、早速岩雪で紹介された Gのエリアに向かうが日曜日というのにクライマーは1人もおらず(ハイカーは多かったですが)、仲間 に入れてもらって登ろうという目論みは外れてしまいました。  登ってないので、なんともいえませんが鳳来のガンコっぽくてこのエリアだけでも約80本ルートがあ るようです。他にも多数のエリアがあります。  ルート間隔は極めて日本に近いものがありますが、アルパイン系の私ですら、また行きたいなと思わせ る岩場でありました。月曜日は朝から雨のため、バスで禅雲寺→高徳→井州→ソウルに帰る。  仁寿峰について  お買い物ツアーの後火曜日の午後、地下鉄でスユまで、タクシーでトソンサまで行き白雲山荘入り。日 本人パーティが入れかわりで下っていき泊り客は私1人になる。  水曜日、岩場の偵察?とあたりのハイキングをしてすごす。平日というのにハイカーの多さには驚かさ れる。しかしクライマーは、ほとんど見かけない。夕方パートナーと合流。木曜日、なんと雨・・・。  午後ショートルートを登りに行く。10くらいのフェースとコキリNo.2に行くがこれは濡れていた。  金曜日、ショイナードBより頂上へ。懸垂点への下降は結構恐ろしく、ロープを使いました。韓国人の ほとんどはノーロープで歩いて行き、Take It Easy!なんていわれましたが。  土曜日,弓形クラックの最終ピッチ(コケコケだった)を残して同ルート下降。10aのクラックのピ ッチは快適でしたが、余程自信のある人は別ですがカムは2セットあった方がベター(岩雪では1セットで もOKみたいなことを書いてましたが・・・)と思います。  ちなみに、下部の大スラブは1P目がボルト1本、2P目が2本(すべてハンガー)でした。(それで も怖かったのでカムも使いましたが・・・)  クライミングってフリー、エイドに限らずやさしいピッチは大抵ランナウトするのである意味では危険 ですね。  土曜日は人が多かったですが、仁寿峰はのんびりクライミングを楽しむといった感じの人が多かったよ うに思います。  全然関係のない話ですが白雲山荘にあった雑誌のバックナンバーに韓国チームによる昨夏のガッシャブ ルムW西壁の記録を見つけました。ポーラーとはいえ多くのチームを退けていたラインで個人的にも思い 入れの深い山でしたのでショックであり憧憬の念を覚えます。  クルティカ・シャウアールートとは比較できないでしょうが(スタイルがちがうので)、写真を見る限 り相当困難且つ危険な登攀であっただろうと想像します。ともあれ、禅雲寺も仁寿峰もタイプはちがいま すが良い岩場でありました。機会があれば再訪したいところです、全日程パートナーを伴って。 ゴンベ!

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