童人トマの風/柴田、亀岡
< 記 録 > 柴 田 修
<山行日> 1998年9月20日(日)
柴田@童人トマの風 と申します。ずっとROM状態でしたが(投稿できるような山行をしてなかった(^^;))、
先週日曜日に一ノ倉沢の3ルンゼに行ってきたので報告します。
<概要>
朝から天気はバッチリで、送ってくれた会の2人に手を振って一ノ倉に入る。ヒョングリの手前はフィクス
を利用しその後は1ピッチのクライムとなったが先行2パーティの時間待ちとなったので結果的には高巻いた方
が早かったかも。
テールリッジは日の直射を浴びて暑く、たまらず松の下で風を浴びて涼む。南稜テラスを経て本谷バンドに
8時30分に着。水たまりに素足を浸すとヒンヤリして気持ちよい。
渓流シューズからクライミングシューズに履き替えF滝を左から超え、アンザイレン。本谷F1を左のリッジ
から越え3ルンゼに入る。3ルンゼF1はそれと気付かないうちに通過、F2は中央のフェースから越え落ち口に出
る。順層で岩はしっかりしていて気持ちの良いクライミングだがロープが45mでも足りなくなり、最後は一旦
ビレーを外してもらい歩いてセルフを取る。
このあたりで本谷・滝沢方面から落石の大音響が響き渡り、誰か巻き込まれていなければ良いが、また今年
は本谷下部の雪渓が消えてトレースが可能との事だが落石のリスクも有るなあ、と思う。
その後容易なスラブを経てF3。F3はルート図にある中央の黒いチムニーは濡れていて悪そうだったのでやや
右よりの壁を登った上で左上。実質的にはここで登攀終了だがこのあとも草付き交じりのスラブの登りが続き、
所々濡れていて、時にはIIIのピッチが出るので念の為ザイルは付けたままスタカットで登攀を続ける。
これを9ピッチ繰り返し国境稜線直下の笹薮の踏み跡に合流、午後2時30分にようやく稜線に出る。時間は大
幅にかかってしまったがF3の上もスタカットで登ったのでこれはこれで仕方ないや、と思う。
山口さんのメールに有るように順路を示す赤ペンキが3ルンゼのあちこちにマークされているのを我々も見ま
した。一ノ倉のクラシックルートにこのような赤ペンキはそぐわないが、ルートファインディングをミスって
事故につながったケースが多かった事の反省の基づく処置なのか、と個人的には思いつつ眺めていました。
でも昨年となりの4ルンゼを登った時にはこのような赤ペンキはなかったと思います。まああそこはルートフ
ァインディンに苦しむところもあんまりないからかもしれないけど。
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