大津/秋田、小倉、北川
< 記 録 > 秋 田 誠
<山行日> 1998年9月12日(土)〜15日(火)
11日夜〜15日まで、北岳バットレス(ピラミッドフェース、4尾根下部フランケ)に行ってきました。
夏の再来を思わせるような好天に恵まれ、初秋のバットレスの岩を楽しんでくることが出来ました。ただし、
バットレスのベストシーズンとあって、4尾根周辺は超満員で、30分攀っては30分待つという状態でした。
北岳の紅葉は今月末ころが見頃ではないかと思われました。
9月12日(土)晴れ
広河原6:45---白根御池T.S 9:05〜9:55---ピラミッドフェース取り付き12:00〜
13:30---2P終了点のバンド14:30
順番待ち激しく、上部からの人為的な落石の危険大のため、横断バンドで登攀を終了。5尾根支稜終了点の
テラスにトラバースして早目のビバークに入る。
9月13日(日)曇りのち快晴
ピラミッドフェース3P目登攀開始5:15---4尾根第一コル10:00〜10:15---4尾根終了点
13:20〜13:40---14:00〜14:15北岳---16:00白根御池T.S
ピラミッドフェースは4尾根からトラバースしてくるパーティーなどもいて、本日も大混雑。なんとか1番
手で3P目の登攀を開始するが、朝の薄闇の中でルートファインディングにまごつく。
4P目(20m)のスラブはかなり悪く、とてもVとは思えない、W+位に感じられた。4P目上部および
5P目(15m、U)のバンドのトラバースは落石の誘発に最大の注意を払う必要あり。
6P目(25m)、傾斜の強いフェース(W+)から垂直の凹角(X)。凹角上部ではフレンズ(サイズ
1.5〜2)が快適に決まる。
9P目(15m、X)、細かいホールドのフェースから垂直の凹角を攀りレッジへ。ここでもフレンズ(サ
イズ2)が有効。4尾根、中央稜とも大混雑のため当初予定していた中央稜への継続は断念した。
9月14日(月)快晴
白根御池T.S 3:25---Dガリー大滝下5:30---大滝上6:30---下部フランケ取り付き点6:35
〜6:45---1P目終了のバンド7:00〜8:15---5P終了点から30mトラバースし、5mクライムダ
ウンしたDガリー内のテラス13:30---Dガリー大滝下14:45---白根御池T.S 16:20
下部フランケ2P目は当初中央の細いクラック沿いに人工で取り付くが、5mほどで支点が無くなり、一旦下
降。これで1時間以上ロスした。
気を取り直して、向かって左側のエイドラインから再度取り付き、くさびハング下のテラスに達した。その後
凹角を2P、フェースを2P登攀し、Dガリーから50m懸垂5Pで下降した。
下部フランケの岩はフリクションが効きにくく、気の抜けない登攀であった。残置支点はしっかりしていた。
9月15日(火)雨のち曇り
朝方小雨がぱらつくも、すぐに上がる。広河原から桃ノ木温泉(¥550、石鹸、シャンプー完備)に寄って
汗をながしてから帰京。
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