無所属/柳井啓司、他1名
< 記 録 > 柳 井 啓 司
<山行日> 1998年18日(土)〜20日(月)
3連休に友人と2人でチンネ左稜線を登ってきましたので,報告致します.
7/18(土) 室堂〜剣沢
7/19(日) 剣沢〜剣本峰〜池ノ谷乗越〜三ノ窓〜チンネ左稜線登攀
〜チンネの頭〜池ノ谷乗越〜剣本峰〜剣沢
7/20(月) 剣沢〜室堂
土曜日は、朝一番のアルペンルートで室堂まで入って、そこから剣沢まで行って、昼過ぎには次の日の長
時間の行動に備えて早々と幕営。
日曜日は1時起床の起床、1時45分の出発。剣山頂には4時半着で山頂でちょうど日の出を見た。山頂
からは北方稜線をたどり池ノ谷乗越を経て三ノ窓に6時45分に到着。三ノ窓からチンネ左稜線の取付きま
では、ガイドブックによると15分と書いてあったが、軽アイゼンしか持っていなかった我々は、パートナ
ーの三ノ窓雪渓50メートル滑落事件などのよってかなり手こずり、取り付きに着くまで1時間以上かかっ
てしまった.
そして、他の登山者の行動に惑わされて取り付きについてからも、そこが本当の取り付きであることが確
信できるまで時間がかかり、登り始めたのは8時半になってしまった。それでも,確認できる範囲には他に
先行パーティーはいないようで,我々が(おそらく)トップになった.ちなみに後ろには3パーティーくらい
いたようであった.登り始めてからはルートが明瞭で,岩も脆い所はほとんどなく,グレードも核心部を除
いては3級程度なので,特に問題なく,順調に核心の手前のT5まで進んだ.
核心部はヤマケイのガイドブックの写真の同じで小ハングを左から回り込むような形で,フリーで行こう
と思っていたら,思わず左上のシュリンゲをつかんでしまいあえなくA0になってしまった.核心を越える
と傾斜も緩み,あとはひたすら,高度感のあるナイフリッジをチンネの頭に向かって辿るだけ.そして,途
中ロープがこんがらがったりして、1パーティーにおい越されたため,チンネの頭に着いたのは2時半にな
ったいた。
チンネの頭はさぞかし凄いところかと思っていたら、実はハッ峰の巻き道から歩いてこれる所で、ちょっ
と期待はずれであった。でも、そのお陰で帰りは、懸垂下降をすることなく、歩いて池ノ谷乗越まで戻るこ
とができた。帰りは、来た道をそのまま戻ったが、チンネの頭で1時間も休んでしまったお陰で、池ノ谷乗
越に着いたのは4時過ぎ、本峰は途中で道を間違えたことなどもあって5時半到着。
その時点ですでに、16時間行動で、へろへろになっていた我々は剣沢までコースタイムをかなりオーバ
ーして、剣沢のテン場着は、な、なんと夜の9時。1日19時間行動にもなってしまった. 翌日の月曜日
は予定では黒部ダムまで歩いて帰ることになっていたが、そんな気力はなく、そのままアルペンルートで室
堂から帰途についた。
チンネは上部がとても高度感のあるナイフリッジで、天気もよく最高に気分のよいクライミングができま
した。でも、剣沢から往復本峰経由っていうのは無謀だったなあ.
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