北海道/キリギシ山/新ルート開拓
C5西壁/中央ルンゼ/岩燕

札幌登攀倶楽部/小野寺、石田


< 記 録 > 小 野 寺 淳


<山行日> 1998年7月19日(日)
 札幌登攀倶楽部@小野寺です。前回の開拓の続きを一応完登したので。 7月19日 10時取付き 19時終了 L.小野寺 M.石田 C5西壁 中央ルンゼ「岩燕」 1P 35m 4級+  凹角からスタート、8mほど斜度の緩い岩壁を登り、シンパクのバンドにあがる。岩壁に沿って右上、 25mで樺の木でビレー 2P 35m 5級−A1  かぶり気味のチムニーまで8m登り、右のフェースに移りA1。5mで越えルンゼを10m直上、被っ た岩の基部を右上するクラックにキャメ4をきめながらトラバース気味に回り込み草付きを5m登って野 バラのテラスでRCCを2本打って終了。  3P 25m A1  右上のいかにも脆そうなフェースのエイド5m(出だしキャメ2を2個使用)ここが嫌らしい。右の草 付きバンドに移り少し登って今度は10m左上しビレーヤーの真上に戻る。落石も怖く、ザイルの流れも 悪く、水平クラックのある狭いバンドで切る。ハーケン1本残置。  4P 20m 5級A1    左上に走るクラックにFF.5からキャメ4までを5個きめて4mトラバース、壁の表面脆く直上する フリーを嫌い(行くならボルトラダーになるだろう)、その4m左のルンゼに移るためロワダウン気味に 振り子トラバースというか、クライムダウンをしてルンゼに入り直上7m、最後垂直のチムニー(出だし にキャメ4)を5m登り終了。  抜けるとすぐ左に懸垂用ボルトがあり45m1回懸垂(浮き石多く落石注意)で裏側の下の草付きにお り、南向きにノーザイルで壁の際を下りると夏道に出る。  9時間壁にへばりつき精神肉体ともボロボロ。ラバーソールでデポ荷を回収途中に足の親指を岩にぶつ けつめを痛める。翌朝腫れてきたので(内出血少々)靴がはけず、予定をキャンセルして下山する。この 日札幌は29度、他の仲間5人2P(岳友会ルート、SRCCルート)は暑さにウンザリだった。翌朝の 快晴にやる気をなくし彼等も下山。  今回は蚊も出てこず燕が飛び交うなかでのクライミングであった。とんぼも早飛び交っていた。薄雪草 もまだ楽しめた。BCの駐車場で遅い夕飯、クマがでるので食事後はゴミ・食料は車の中に全ていれる。  カナダのようだ。人工部分は回収すると岩が壊れるので残置多数、3P以外はききは総じていいと思う。 4Pの振り子の支点ボルトを打つひまなくアングル左に補強が必要。フォローのために4mほどの細引き があったほうがいい。  ギア:キャメ.5−4まで2セット+1・2番各1個 FFの細いの2個 orエイリアン 、ロックス 7−9リス・クラックの掃除にはロックス回収機が有効です。3.4Pは時間がなくあたふた登ったので 掃除が十分ではありません。

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