北海道/芦別夫婦岩

札幌登攀クラブ/小野寺淳、石田祥絵


< 記 録 > 小 野 寺 淳


<山行日>     1998年2月21日(土)〜22日(日)

 3/21・22で入山芦別夫婦岩にはたいてい3日でいままで入っていたが、3月の日の長さと雪の締まりを当て
にして2日で計画。

3/21  7:30最終人家発   12:00 シンパクのコル   13:30 基部 

          ラッセルもなく登高。コル付近は強風のためクラスト、スキーを背負って越える。夫婦沢を回り込んで基
    部へ。しかし、前日からの荒れが回復せず基部の取付き辺りは立っていられない 風。足元も氷状。FIX工
    作を諦め雪洞掘りに専念。

3/22  気温−10度

          7:00 取付き。  12:30 2P途中で敗退  14:00BC発  17:00 下山
     このルートが冬期登攀されたとはまだ聞かないがトライする。残置のA1よりトラバースし木にタイオフ後、
    スカイフックでトラバース。フォローが持っていなかったのでその上にRCCを打ってまたバイルにアブミを
    かけてトラバース。

     ここからベルグラ化したスラブをフリーで左上して木にタイオフ、最後はチムニーから草付きバンドにWア
    ックスで乗り移り終了点へ。カム類は使用せず。2P目出だしを残置のA1で越えここから右上バンドに移る
    所でフリーになるが壁もベルグラ状でバランスをとる押さえもなく、落ちそうになりクライムダウン。
          ムーブの読解ができなかった。カム・ナッツもきかず、仕方なくボルトを打つが2本とも途中で折れて時間
    切れ敗退となる。風は直撃していなかったので昨日のことを思うと楽だった。

 入山前に暖気が入り雪が解けて壁はベルグラ状、その上に新雪が積もった状態。冬本番といっていいです。この感じ
は来週も続くと思われます。18線の雪は団子状で滑り難かった。この時期2日フルに使えれば大抵のルートを完登で
きます。

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