＜山行日＞　　　　　１９９８年３月１４日（土）

　14日に谷川岳の東尾根に行ってきました。当初はおそらくメンバーがメンバーだけにもしかしたら1泊する覚悟で
いましたが、結局日帰りで帰ることができました。そのため装備が重かった。

指導センター（3：15）一の沢出合（4：15）シンセンのコル（7：15）第2岩峰（9：30）オキの耳（14：30）

　行く前に散々雪崩、雪崩と脅かされたので気張って朝３時に出発し、出合に1時間で着くことができた。岳人では
確か、シンセンのコルまで2時間で行くことができなければ、自分の体力がないか、雪の状態が悪いかであろうと書
いてあったなと思い出しながら、行ってみると3時間かかってしまった。途中左方ルンゼをソロで登っていった人に
さっさと抜かされるところを見るとやはり体力が問題らしい。

　皆このコースは初めてだったので、雪が少ないのか多いのかの判断ができないまま、第二岩峰に出た。ここは隣
の雪壁を登ることができた。非常に天気が良く、雪も順調に悪くなっているところを直登するのがだんだん一苦労
になってきた。日頃のトレーニング不足を反省する。何度も苦手なトラバースをしながら第一岩峰の取り付きに着
いたが、時間と自分たちのレベルを秤に載せて、巻くことに決定。ここでやっと本格的にザイルを出したような気
がする。

　いい加減、筋肉痛になってきた全身を騙し騙し、頂上直下の雪壁の登りに集中させると、ようやく頂上に着いた。
今日は天気が非常に良く、冷たい風も気持ちがいい。あとは下るだけだ。

　今回はみんな初めてのコースだったので、雪の状態などの詳しいことは分かりませんが、やっぱり雪は少ないよ
うです。「日本のクラシックルート」に載っているような雪はなかったような気がします。入門コースということ
で、適度な緊張を味わうことができました。私のような初級クライマーは基礎体力がまだないと言うことを痛感し
ました。家に帰ってから筋肉痛に泣いてます。