アルパインクラブ横浜/加藤、熊谷、成田
< 記 録 > 加 藤 岳 久
<山行日> 1997年6月22(日)
6月22日に谷川岳幽ノ沢/中央ルンゼへ行ってきました。簡単に報告します。
メンバー全員が初めてのルートなので緊張しました。所用時間は聞かないでください。#恥ずかしくて...
幽ノ沢(一ノ倉も)は雪渓が、ここ2〜3年と比べるとかなり少ない。途中何個所か、やばい所がある。特に、
二俣からはヌメヌメ、ツルツルで沢靴に履き替えたいくらいだ。
小ハングが見えるようになると、取り付きまで少しである。#取り付きまで2時間くらい。U級程度を岩場を
登りピンが2本打ち込んであるところで登攀具を装着。
1ピッチ登ると、小ハング越えがある。右のハング寄りにルートを取れば、ピンが有る。
核心の人工A1+凹角へは、バンドのトラバースが終わった所で切る。核心は、人工でW+、フリーでX+と
あるが、しっとりした岩肌をフリーで、しかも少ないプロテクションで越える気などさらさらない。ちょんぼシ
ュリンゲにアブミをかけて、切れないように祈りつつ、凹角(フリー)へとトラバースする。 そこから25m
くらいまでピンはない。
また、打てない。ピッチグレードは、そんなに高くないと思われるが、精神的によろしくない。凹角を抜ける
直前にピンがあるが、そこまで届かせるには50mザイルでないと苦労すると思われる。(事実苦労した。)
凹角を抜ければ2ピッチで終了点である。
全体にピンが少ないルートで、あっても苔むしたピンだったりして、効いているのか良く分からない。岩自体
もポコポコという音がして不気味である。
久しぶりの幽ノ沢は、やっぱり良くない。幽ノ沢へ行くたびに、アプローチに核心があるのではないのか、と
思う。
終了点→堅炭尾根も緊張を強いられる。 それに何回行っても、堅炭尾根は好きになれない。大体、あそこで
ウェアが真っ黒になるからだ。(特にひざ下とお尻部分)
一ノ倉に人気が集まるのもうなずける。
※ 幽ノ沢に入ったのは、我々と1パーティ(2人組みか?)だけみたいでした。
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