静岡山岳会/松永英治、赤石秀之、伊東静江
< 記 録 > 松 永 英 治
<山行日> 1997年6月7日(土)〜8日(日)
久し振りに海金剛へ行って来ました。アメリカンエイドのルートも久し振りでグレードも手頃なSURF&SNOW
に取り付いてみました。
6月7日
1P目
3級ではあるが、脆いため神経を使う。ビレイポイントの少し右側に出てしまい、ペツルのある所までトラバースし
て二人をビレイ。
2P目
出だしからルートを間違えてしまい、右寄りから登ってしまう。途中で気が付き正規の小凹角へテンショントラバー
ス。残置のバガブーにクリップ、フリーで左に回り込むが、久しぶりの本チャンでの5.9は恐ろしかった。
クラックの人工から強引にブッシュを掴んでテラスへ。伊東は回収しながらユマーリング、赤石はフリーでフォロー。
3P目
時折スズメバチが飛んでおり心配したが巣は見当たらない。正面の前傾したリスをネイリング、出口はフックに乗っ
て越える。右側へのトラバースからビレイ点までのフリーはプロテクションもあまりとれず、緊張させられた。ユマー
リングが初めての赤石は下のハングの出口で苦労していた。このピッチハング出口のロストアローが1本回収不可能と
なってしまい残置となってしまった。
4P目
リードを伊東に交代、傾斜の緩くなったスラブをテラスまで。時間も早いが余分なギアを残してフィックスしながら
下降とする。
6月8日
5P目
朝一番でユマーリング、上部ピッチへと向かう。右上クラックからそのままクラックを直上し、ビレイ点へ。ここも
ルートをどうやら間違えてしまったことに後で気が付く。本当は途中のリスから直上が正しかった。
6P目
終了点も間近に見え、完登の目途がついてきたと思ったのも束の間、リスをネイリング中スタンスが崩れフォール出
だしのキャメロットで止まる。手の皮がむけてしまい一瞬登る気力も失せそうになったが、思い直してなんとかビレイ
点まで辿り着く。
後続の二人を迎え、休憩をする。ここで検討した結果、時間も結構かかってしまった為残念だが下降することにする。
下降はザイルが引っかかるのを懸念して、ザイル1本で行う。従って、ペツルハンガーを残置してきた。6月ともな
ると暑さも厳しく登るには適期とは言いにくい。また帰る途中で蝮にかまれてしまい1週間の入院となるおまけつきと
なってしまった。踏んだり蹴ったりの山行となってしまったが、誰もいない岩場での2日間はそれなりに楽しいもので
ありました。
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