日程
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2007年12月30日(日)
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メンバー
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(地球クラブ)山岡人志、(無所属)中井里奈
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記録
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(地球クラブ)山岡人志
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<山 行 記 録>
こんにちは。山岡@地球クラブ(兵庫県)です。
年末年始に、伊豆の南西の雲見崎と海金剛付近で3つの少し冒険的なクライミングを
してきましたので、長くなりますが報告いたします。興味のある方は、時間のあると
きにお読み下さい。
(1)雲見崎のルート開拓
日時:2007年12月30日(日)
場所:伊豆、雲見崎
メンバー:中井里奈(無所属、広島県、30歳)
山岡人志(地球クラブ、兵庫県、49歳)
ルート名:「時の旅人」215
m、8ピッチ、 5.9
内容:ルート開拓
最初、「直上裏参道」の右側の傾斜の少し急なフェースにルートをとろうとした
が、良く観察するとすでに途中にボルトとスリングがあるのが見える。ここを止め、
「直上裏参道」の左側に行くことにする。現在、この壁には、少なくとも、我々の
ルートを含め、3本ルートがあると思われる。また、これらは、上部で交錯、合流し
ていると思われる。
1ピッチ目(5.5、15 m):山岡リード。
「直上裏参道」の取り付きの大岩を下に下り
て、波しぶきの合間を縫ってトラバースして少し上がる。
2ピッチ目(5.7、20 m):中井リード。
左上に見える顕著なクラックを登る。クラッ
クを抜けたら右上する。
3ピッチ目(5.9、40 m):山岡リード。
頭上のクラック付近を登る。このルートのハ
イライト。クラックを過ぎた後、もろいフェースを右上に上って立木でビレー。ここ
は、右よりも、むしろ左に行って、左上の岩を登ったほうがおもしろかったと思う
が、岩が脆すぎて途中から左にはトラバースできなかった。
4ピッチ目(5.5、20 m):山岡リード。
左上のリッジ上の岩を目指す。脆い岩から、
悪い草つきをトラバースして岩へ移り、立木のあるリッジを少し登って、立木でビ
レー。ここは、この左側のよりすっきりした岩を登ったほうがおもしろいと思う。
5ピッチ目(5.3、45 m):中井リード。
潅木帯を直上すると、フェースの下に出た。
6ピッチ目(5.4、40 m):山岡リード。
左に回りこむと、リッジ上のルートに出た。
ここの取り付きに錆びたリングボルトを見つける。ここからの3ピッチはオリジナル
ではないと思われる。息もできないくらいの吹き飛ばされそうな強風の中、ろくなラ
ンニングもとれない状況でリッジにしがみつきながらルートを伸ばす。
7ピッチ目(5.3、20 m):山岡リード。
右に回りこみ、上にあがると、頂上岩壁の
オーバーハングの下に出た。おそらく「直上裏参道」の最終ピッチにここで合流。
8ピッチ目(5.5、15 m):中井リード。
右にトラバースして、斜面を上がり、最後
は、神社の上の見晴らし台で終了。
アプローチ:神社の石段を上がり、石段が尽きる2番目の建物のところから10メー
トルほど下ったところから、アンテナに向けて踏跡をたどる。下のアンテナ方からブ
ッシュを何メートルか行くと下に降りて行く踏跡に出る。ここを下っていくと、左の
ほうの立木からロープが垂れているのが見える。我々は、下り過ぎていたようであっ
たので、ここのブッシュから懸垂して右下に降りた。
下降:神社への一般道から。
使用ギア:残置はまったくない。ピトン類を用意したが、使わなかった。カメロット
4番まで1セット。スリングはたくさんあったほうが良い。
感想(山岡):雲見崎は、最近一緒に登っているチーム84の小野岳さんのクラブの山
岸尚将さんがルートを新たに拓いたことを知った。山岸さんの書いた文章を読むと、
他にもルートが拓けそうだと書かれていたので、行ってみることした。グレードは低
いが、ワイルドな感じを、緊張しながら、楽しめるところであったと思う。
感想(中井):こういったクライミングは初めてだったので大変緊張した。ホール
ド、スタンスともに脆い岩なので緊張を強いられた。風が強く、特に6P目稜線に出
ると西風をまともに受け、息も出来ない、立っているのもやっとの状態でした。風さ
えなければ、遠く富士山を望み、太平洋という絶景の中楽しいクライミングになった
ことと思う。
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