日程 |
2006年5月3日(水) |
メンバー |
(新潟クライミングクラブ)竹内和比古、石附岳 |
記録 |
(新潟クライミングクラブ)竹内和比古 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
新潟クライミングクラブ(ncc)の竹内(5.12めざす遅咲きヨレヨレクライマー)です。
遅くなりましたが、チンネ中央チムニーに行ってきましたので報告します。
剱岳・チンネを登ろうと思っていましたが、ルートは未決定。このホームページで岐阜ケルンの会の記録が載って
おり、ピッチも短そうなので軽い気持ちで決めました。「後悔」は後から来るから後悔という。
メンバー 竹内和比古(55歳) 石附岳(33歳?)
5月3日(晴れ)
朝5時起床、 駐車場に雪がうず高く積まれている。こんな光景は初めて。
7:00 馬場島・富山県警に計画書を出して白萩川遡行、とにかく雪が多い。堰堤を越えると川は流れているが
池の谷ゴルジュは雪がビッシリつまっているので小窓尾根下降を止めこちらにする。
犬を連れた大阪のご夫婦とゴルジュを遡行。しばらく行くと左側から小窓尾根(1600m)下降地点と思われる所と合流。
11時剱尾根末端の二俣着、ここで大休止。大阪の夫婦はここでテントを張るという。
我々は三の窓めざすがなかなかつかない。石附君は昨日残業で4時間程度しか寝てないという。
私は、軽量化したつもりだがピッチが上がらず、ザックが肩にくい込む。
三の窓着4時頃だったが、私が錯覚し池の谷乗越近くまで行って引き返し、テント張ったのが6時(トホホ・・・)
5月4日(晴れ)
ピッチ数が少ないとタカをくくり、出発が7時半になる。ところが岩に雪と氷がビッシリ張り付き、取り付きまでが
一苦労。微妙なトラバースをアックスで慎重に決め、取り付きへ。右側に大阪ポッポの会(3人)が北条・新村
ルートを登っており、1ピッチ目氷柱に苦労しているようだ。
1ピッチ30m 竹内リード チムニーに氷が詰まっているが、ステミングでアイゼン岩登りを慎重に決め、1ピッチ何とか終了、
何とか面目が保てたと一息つく。ここでチンネ取り付きの辺りが騒がしくなり、しばらくするとヘリが到着し
負傷者を乗せて立ち去った。新聞では、京都山岳ガイドMさんが左稜線で滑落し、負傷と出ていた。
2ピッチ30m 石附リード 1ピッチより明らかに立っており、氷も多い。支点も少ないようで苦労している。ビレイ解除を
聞いてホッとする。
3ピッチ草付 竹内リード 草付きだが支点が取れないので緊張。ピナクル過ぎたところに支点あり自己確保。
4ピッチ20m 石附リード 下から見ると垂直に近い。石附君は何とかアックスを決めて抜けた。今までは少し強引な登
りだったが足をしっかり決めている。若者は伸びる、私は・・・?
5ピッチ35m 竹内リード 最初まっすぐ上に登っていたが厳しいので少し下降、右上し支点を見つけホッとする。
ここで大阪ポッポの会杉山さんと言葉を交わす。ルートをはずしたらしく、下降して登り返している。
6ピッチ20m 石附リード 完全に氷登りのようだ。最後の乗越しが厳しいらしくザイルが伸びない。「落ちるな」と祈って
いると「ビレイ解除」の元気な声。午後2時登攀終了、チンネの頭で握手、証拠写真を撮って下降。
すると関学生とOB三人が懸垂下降中なので、一緒に下降させてもらう。彼らは赤谷尾根から1週間以上
剱岳に入っているという。 三の窓で、新潟稜友会(3人)と合流し、コーヒー、カレーをご馳走になる。
5月5日(晴れ) 剱岳に登り、早月尾根を下降し、テニス村の風呂で汗を流し終了。
今回の登攀も反省ばっかりですが
@ネットの山行記録は、少し割り引いて参考にする、特に私のような中高年クライマーは。(岐阜ケルンさん済みません)
A中央チムニーは、アイゼン岩登りとアイスクライミング本チャンの体力、技術、精神力が必要。アックスはアイス用が必携。
B5月といっても、天候だけで3000mの岩場は冬季登攀と思い知らされました。
皆さまのご指導、ご援助よろしくお願いします。
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