日程 |
2005年8月6日(土) |
メンバー |
(住友金属山岳部)草野一夫、(水戸山の会)覚張悦郎 |
記録 |
(住友金属山岳部)草野一夫 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
茨城の 草野と言う者です。
下手な山登りを また 投稿します。
谷川岳・幽の沢V字状岩壁右ルート報告
記 草野 一夫
■入山日、h17.8月6日〜7日
(前日8/5夕方発)
■パーティー、・草野一夫(53才)、(住友金属山岳部)
覚張悦郎(60才)、(水戸山の会)
年に1本は本チャンをやろう・・と、今年は 幽の沢・V字右となった。
前日の夕方の7時鹿島発、深夜12:00一の倉パーキング到着、テント設営し、寝酒後1:00睡眠。
■谷川岳幽の沢・V字状岩壁右ルート、行動記録、
一の倉P4:30→幽の沢へ入る→幽の沢大滝上二俣6:30/7:00→
右又リンネ横断してのテラス8:00/8:30→V字壁右ルート内 オーバーハング下バンドテラス11:00/11:30
→V字壁登攀終了・シャクナゲ尾根上部13:30/14:00→堅炭尾根15:00
→芝倉沢16:00/16:30→一の倉P戻り18:00
8/6 天気 快晴
早朝の4:00起床。
朝食は 少し歩いてから取るとして 4:30スタート。
幽の沢へ入る、下部のナメ状沢床を進む。
大滝手前、アーチ状の残雪が現れた、残雪アーチ下をくぐり大滝へ進む。
残雪は ここだけであった。
大滝を超えての二股で 朝食タイム。6:30/7:00
右又沢を進む、エッジの少ないナメ状スラブの沢床、結構面倒、気を抜くと すぐズルッと来る。
沢靴が欲しいと 真剣に思った。
(明日の予定が 南面のヒツゴー沢なので、沢靴はBCに有る、アプローチ用で持ってくれば良かった〜)。
ロートルパーティーの幽の沢訪問は、若き頃の現役時代も含め10回以上、沢の状況は
周知しているも、なかなか「沢靴持参」まで踏み切れなかったが、今後は ホントに考えよう。
カールボーデンを登る、キメの細かい花崗岩質の丸みをおびた 広大なスラブ帯、
下部は さほど傾斜は無いので立って歩き登り、
上部に行くに従い 傾斜も増し、登攀的な登りとなる。
カールボーデン右又沢を 詰め切った所まで登り、横断点の所まで2Pザイル使用する。
F1の所を 残置シュリンゲのお世話になりつつ 右又リンネを横断し V字壁へ入る。
右又リンネを横断しての V字壁側へ一段登ったテラスで休息。8:00/8:30
上部を見てルート観察しつつ 本チャン用の登攀支度をする。
8:30、V字状壁・右ルートの登攀スタート。
1P、残置のシュリンゲに掴まりながら一旦下がって、T2テラスへ登る。
(本来は このピッチは アプローチ的なのだが、今回は1P目とした。)
2P、フェース、30m。久方ぶりの本チャン、少し緊張。・・でも 岩をよじ登る事が楽しい。
3P、フェース、40m、2Pのセカンド覚張氏が登って来て、そのままにザイルリードで3P目フェースを進む。
難度はVだとしても、落ちれば大変なので、慎重に 一手、一足のホールドをじっくりと選択し、
登って行く。 暑い・・ピッチ切りの度に腰にぶらさげた水筒に手が延びる。
4P、右上フェース、25m伸ばしてオーバーハング下のバンドへ上がる、ホールド豊富で快適、
高度感も満点。
バンドで、休息、11:00/11:30。
巾60センチ位のバンドテラス、ザックを降ろして、高度感満点のランチタイムを取る。
足元は カールボーデンまで200mからの 岩の世界。
53歳と60歳のパーティーの来る場所ではないな・・とは充分に承知。でも、楽し。
5P、30m、「3m巾のルンゼ」とかを登り、カンテに出て、フェースを登り 上のテラスに立つ。
格好の悪い登り方をしてますが、ザイルトップは、墜落しない為には有る物は なんでも使います。
「孫」が悲しまない為に。
6P、ルンゼ+チムニーを40m、草野、チムニーの通過に手間取る。
チムニー内面を登ろうとしたが、うまく行かない、「アレ〜、落ちそう・・」なんて。(下手やな〜)。
下でビレーしいる覚張氏、イライラしてるだろな〜。・・・と思う。
結局、泥に埋まり込んだ 残置ハーケンにシュリング掛けて、「エイッ・・」と通過。
7P、細まった草付きルンゼを40m、
良くない、傾斜も強くスタンスホールドも少ない、草根にアイスハンマー打ち込みホールドとしての登り。
草根が剥げ落ちないのが不思議な気分。・・・ま〜、バランス取る為に掴まるだけだから・・。
8P、草付き斜面を30m、覚張氏が登攀終了点へリードして、「終わった〜、登って来ーい」の声が。
13:30、V字状壁の 登攀終了。
登攀終了点は、シャクナゲ尾根上部、その地点は 平坦に削られたような場所だった。
テント1張りが張れるスペース大のテラス、数時間ぶりに 平坦な所に座れた。
ザイルや登攀用具の半分をザックへ収納し、シャクナゲ尾根の残りを 堅炭尾根へ向かう。
かすかに踏み後ポイもの有るも、まだまだ気の抜けない 登攀的な登りも有り、ひーひーの登り。
15:00、堅炭屋根の尾根道へ出た、幽の沢行の終了。
疲れた足と 咽の乾きに耐え、堅炭尾根の夏路を芝倉沢へ降りる。
16:00、芝倉沢到着、おぼれる程に芝倉沢の冷水に顔を浸ける。
ぷっふぁ〜・・・生き返る〜・の気分。
18:00、一の倉パーキング到着。
白毛門の入山口の広場へ移動して幕営する。明日は、南面へ移動して ヒツゴー沢の予定。
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