＜山　行　記　録＞

堤＠旭川山岳会です。

先週まで旭川は日中も氷点下で、層雲峡の氷瀑もまだバッチリ氷結しています。
ただバニシングムーンだけが、大崩壊してしまいましたが・・
今週から気温が上昇しシーズンも終りに向いつつあります。

１２月から２月にかけて掃除と支点の設置をしていた、
「姫岩の滝」下部のＭルートが３月７日に完成しました。
既成のエイドラインとは別ラインで、
ツララの掛かる滝の落ち口を目指して
ダイレクトに登るオリジナルラインです。

初登者は旭川山岳会の石井氏です。
（私は設定のみでＲＰできてません。）

終了点まで３５ｍ、プロテクションは全てハンガーボルトです。
下部は凹角状を浅いシンクラックとカチを繋げて登り、
上部は薄被りのフェースを登ります。
テクニカルでかつ非常に持久力のいるルートです。

グレードは初登者の石井によればデシマルで5.12b/cとのことです。
石井は道内のクライミングコンペでルートセッターを務めておりますので、
妥当に近い評価をしていると思います。

私は雷電と千代氏別のＭルートを体感していなく、
核心のムーブもこなせていないのでグレードについては言及できませんが、
書籍等に掲載されている換算表に基づけばＭ９くらいに相当するのでしょうか。

グレードについては、Ｍグレードを体感している方に続登していただき
言及していただければと思います。

プロテクションのための支点は２０本設置しました。
終了点にもハンガーを設置しています。
ボルトの設置数が多いことに違和感を感じられるかもしれませんが、
岩質が非常に脆い壁にグランドアップで開拓したこと、
岩へ激突する恐れがあり、ホールド破損による予期せぬ墜落に対処するためですので、
ご容赦ください。このあたりについても、続登者にコメントを頂けたらと思います。

４月までは問題無く登れる状態です。ぜひ登ってみてください。

ちなみに
上部のリトルプリンセスにも既設のボルトを打ち替えてＭルートを設定しました。
こちらは完登ならずで来シーズンに持ち越しです。