日程 |
2004年1月11日(日)〜12日(月) |
メンバー |
(深谷山岳会)加藤、岡田 |
記録 |
(深谷山岳会)岡田 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
岡田@深谷山岳会です。過去2回計画したものの降雪で中止した黄蓮谷左俣に3度目
の正直で行くことが出来ましたので、報告させていただきます。
甲斐駒ケ岳・黄蓮谷左俣
日にち=2004年1月11日(日)〜12日(月)
パーティ=(深谷山岳会)加藤・岡田
1/11 晴
竹宇駒ケ岳神社(5H40M)五合目小屋
竹宇・横手分岐から雪が現れる。五合目小屋に着くと、中にテントがひとつ。1人留
守番。我々はテントを持って来なかったため、非常に寒い夕食になった。19時に2
人Pが戻り、21時半頃もう1Pが戻ってきた。右俣らしい。そんなに厳しいのか
なーとちょっと心配になる。でも我々は左俣だから、と自分を安心させる。
1/12 晴
五合目小屋(1H20M)坊主の滝下(1H10M)坊主の滝上(35M)チムニー
滝下(1H10M)大滝下(2H45M)大滝上(3H)八合目下(1H20M)五
合目小屋(4H50M)竹宇駒ケ岳神社
4時起床。0540出発。トレースを頼るが、雪は所々にある程度なので何度も見失
い、1時間10分で谷へ下り立つ。10分登り坊主の滝に到着。完全氷結。写真で見
るよりでかい。当初大滝まではノーザイルで行こうと思っていたが、今シーズン初め
てだし、でかいのでザイルを出し、岡田リードで取付く。傾斜はないが高さにビビッ
て2つスクリューを決め、50mいっぱいでビレイ。加藤さんにはフォロー後再び5
0mいっぱいまでザイルを伸ばしてもらい、立木でビレイ。そこから100mで二
俣。こんなに近いとは思わなかった。
左俣に入りノーザイルでいくつもの滝を越える。三段の滝は見事につながり、でかい
一つのナメになっていた。前爪での立ち込みが多いのでツライ。チムニー滝はチム
ニー部分が削られて薄かったが、逆に引っ掛けやすく問題なし。さらにナメを越すと
二俣に分かれ、右にV級20mの氷、左にナメがあったが、トレースに従い左のナメ
に行き、失敗。7丈ルンゼだった。下りて戻ろうとも考えたが、面倒臭いのでトラ
バースして左俣に戻ると、大滝がバーンと視界に飛び込んできた。写真で見た通りの
でかさと傾斜。あれこれルートを考えたが、一番安全そうな左側のルートを選ぶ。
岡田リード。傾斜の強い部分を避けて、縫うように登る。核心手前の左端にツララの
内側に入れる、いいくぼみがあって、仕切り直しに丁度いい。ただし垂直のシャンデ
リア状を2mほどトラバースするので非常に怖い。1本全く効かないスクリューを何
度も試したため、かなり疲労する。2段になってるように見えたが、実際行ってみる
と、60度くらいあり、安全にビレイできる場所がない。50mいっぱい登り、足場
を削り、スクリュー2本、バイル2本でビレイ。加藤さんにはフォロー後、45mナ
メを登ってもらい、平坦地でビレイ。岡田は自分のザックを荷揚げするが、指がつっ
て時間がかかる。その後平坦地までフォローし、休憩。ザイルをしまう。最後の滝は
良く凍っていたが、疲れたので左端を行く。出だし2mが悪くちょっと苦戦。後はナ
メを20mで終了。
左俣に戻らず、左の尾根に入り藪漕ぎ三昧。ここで岡田がすっかりバテる。稜線近く
にある大きな岩手前100mのところで右のルンゼにトレースを発見。三俣の左より
もう1本左のルンゼ。トラバースしてルンゼを詰めハイマツ帯を100m行くと登山
道に出た。この時17時半。やっと安全圏に戻ってきたので加藤さんと握手。疲れた
体に鞭打ちなんとか五合目小屋に辿り着く。暖かい物を取りパッキングをし、20時
半に下山。しかし、疲れと足の痛みでどうにもペースが上がらず竹宇駒ケ岳神社に着
いたのは、1時半になってしまった。ボロボロだった。
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