日程 |
2003年10月18日(土)〜19日(日)( |
メンバー |
(チーム84)澤田実、山岸尚将、木下徳彦 |
記録 |
(チーム84)木下徳彦 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
菅さん、みなさん、こんにちわ。
日本山岳会青年部・チーム84の木下です。
ちょっと前になりますが、10/18-19でチーム84の澤田実、山岸尚将、木下徳彦
の三名で、立山にある称名滝320mの全四段を初のワンプッシュで登りました。
10/11からの三連休でトライした際、12日早朝の一度気紛れな雨に騙されて三
段目(※上から順に一段目〜四段目と数える)にて敗退し、もう一度最下段か
らやり直しました。全14ピッチ、5.9、AA2+で、核心は最下段の126m滝の登攀
になります。ビレイ点含めノンボルトで、うちエイドが入るのが3ピッチ目と
12ピッチ目、また三段目は通常使われている右岸のブッシュ帯に入る事を避け
たので、最初から最後まで岩を辿れるライン取りをしています。
18日は三段目落口の壁際で、壁に寄り掛かりビバーク(飛沫がひどく、ここし
かなかった)。翌19日に落口まで登り、大日平経由で下山しました。ウェット
スーツを着ていても寒く、かじかむ手を吐く息で温めながら、そしてビレイ点
ではオーバー手袋着用のクライミングでした。また水が恐ろしい程冷たく、登
るにもかなりギリギリの時期でした。かと言って、真夏は水が多いから水線通
しはたぶん無理なのですが。
冷水で足の感覚を持っていかれてしまい、足指の感覚が戻るまで一週間かかり
ました。おまけに水が悪い(変な味がします)ので、私は一週間にわたり腹を
下すハメになりました。変な病気になっていなくってよかった…。
実は、二年程前から考えていたのですが、いきなりロクスノで取り上げられた
ので、誰か先にやっちゃうんじゃないかハラハラドキドキでした。今年中に登
れてよかった。
最後に、この手のワイルドなクライミングに興味を持つヒトが一人でも増える
ことを祈ってます。濡れてるしなぁ。ぬめってるしなぁ。そして寒いしな−。
増える要素がなさそうですが。
ではまた。
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