日程 |
2003年6月22日(日) |
メンバー |
(ARIアルパインクラブ)有持真人、藤川勝人 |
記録 |
(ARIアルパインクラブ)有持真人 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
有持です。
以前から計画していて雨や仕事で行けなかった岳人ルートに行って
きましたので報告します。
<日程> 2003年6月22日(日)
<ルート> 谷川岳/一ノ倉沢/衝立岩/岳人ルート
<メンバー> ARIアルパインクラブ/有持真人、藤川勝人
<行動>
一ノ倉沢出会(0415)〜取り付き(0535)〜石楠花テラス(1340)〜
中央稜(1440)〜中央稜基部(1540/1600)〜一ノ倉沢出会(1630)
<記録>
梅雨の中休みの晴れの日曜でもあるし、まさか岳人ルートに先行
パーティがいるとは思えないが早めに出発する。
岳人ルートは登る人もほとんどいないため、残置支点もかなり老
朽化していると言う話もあるので、ネイリングセット一式を準備してき
た。藤川は本番でのネイリングは初めてなのでいい練習になるだろ
う。
1p W A0 30m (藤川)
湿った草つきの凹角を登る残置支点は腐ったハーケンが2本。アン
グルを一本打つ。濡れた岩を微妙なムーブで登る。トポではA0とな
っているがA0できるようなハーケンはどこにもない。
2p X 30m (有持)
岩は硬くて快適だが残置支点があまり無くランナウトになる。草つき
に入って左上するとビレーポイント。
3p W A2 25m (藤川)
3段ハングの下部までもろい岩をトラバースしていく。この辺りの岩
はたたくとボコボコ音がして明らかに浮いているのが分かる。出だしか
ら残置が無く、カムとハーケンを打ち足しながらハングを越えていく。
藤川も初めてのネイリングで緊張しているのか結構時間をかけて慎
重にハングを越えて行った。
ハングを越えてからビレーポイントまで結構悪いフリーになるが残置
は無いので墜落は出来ない。
4p A2 30m (有持)
このピッチは出だしから残置が無くカム、ハーケン各種を使用してネ
イリングをしていく。残置ハーケンを使う前にハンマーでたたいてチェッ
クしたら3本ほどが簡単に抜けたり折れたりした。なんとかだましだまし
使ったハーケンもいつ抜けてもおかしくないものばかりで、積極的にネ
イリングしていった方がいいだろう。
浅打ちのボルトラダーを登るとビレーポイントに到着。
5p X A2 35m (藤川)
残置は比較的あるが、腐った物も多いのでカムとハーケンを数カ所
で使用。ハングを越えて草つきを右上すると石楠花テラスに到着。立
木でビレー。
6p V 30m (有持)
お気軽なVだと思っていたが、残置がない逆層の岩と草つきで侮れ
ないピッチだった。
ここから上部はW/A1が2pとVが1pだが草つき混じりで快適そう
でもないし、核心も楽しんだ事だし、時間もいい時間なので残り3pは
割愛し中央稜にトラバースして、懸垂下下降した。
岳人ルートは、とにかくハーケンが抜けていたり、腐った物がほとん
どでクラッシックルートではなく、ネイリングルートだと思って取り付い
た方がいいでしょう。OVER TIMEより遙かに楽しめます。
あれだけ腐った残置ハーケンをだましだまし使うなら、安全面を考え
ても全て抜いてしまった方がいいような気もします。やっぱり自分で
打ったハーケンの方がよっぽど信用できますからね。
<使用ギア>
エイリアン、キャメロット、ナイフブレード、バカブー、ロストアロー
アングル
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