日程 |
2003年4月12日(土)〜13日(日) |
メンバー |
(ARIアルパインクラブ)吉田、恩田、(白鳳会)植松、亀田 |
記録 |
(ARIアルパインクラブ)吉田 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
週末、久しぶりにアルパインクライミングに行ってきました。
考えてみると、4ヶ月くらいもまともに山を歩いていなかった・・。
今回は、韮崎在住ののクライマー2人とオンスケさんと権現東稜に行って来まし
た。
初日は、雨の中、出合い小屋付近まででっかいザックを上げて宴会、豪勢に馬刺、
おでん、うどんなどを食べながら、焼酎やウイスキーで盛り上がる。久しぶりの
テントは妙に居心地が良い。。
翌日、必要ないものはテン場にデポして、登攀の装備だけもって行動した。
先行パーティはなしで、出合い小屋5:00発。雪は結構しまっていて歩きやすい。
ゴルジュを抜けて、右側の雪壁を登るが特に問題なし。稜線は樹林帯だが、とこ
ろどころないナイフリッジのようになっている。冬季の場合は、荷物をあげなけ
ればならないが、ザックがでかいと少々動きにくそうである。
天気は晴れ、薄曇で暑すぎることもない。樹林帯の中の稜線をひたすら歩く。右
側の旭東稜は草付のいやらしい部分がもっと多かったと思うが、こちらはそうで
もない。だんだん、権現バットレスが近づいてくる。結構、立っているようにみ
える。
権現バットレスの少し手前で草付の少し悪い部分があったので、ここからロープ
を使用。
1P目 恩田
左にトラバースしてテラス上の部分に上がる、ワンポイントでIVくらい?
2P目 吉田
核心のピッチをリードさせてもらう。前半はピンが少なめ。ルートがはっきりし
ないため、確認しながらゆっくり登る。浮石が多く、ホールドに気を使う。大き
なスタンスが意外と少ない。グレードはIV-になっていたが、IV+くらいはありそ
うである。冬季に手袋をしながらだと、かなりしょっぱそう。旭東稜よりはグレー
ドが1つ上の感じだった。
3P目 恩田
15メートルくらい岩を登ると樹林帯に出る。こちらもワンポイントでIVくらいか?
この先は、ロープはたたんで登山道を目指す。ところどころ雪にはまる。11時過
ぎ、20分くらいで登山道にでる。
天気もよく、あとは楽勝だと思っていたが、ツルネ東稜に入ってからトレースが
なく、雪も腐ってきたので思ったよりも歩きにくい。また、ところどころ尻セー
ドなどで遊んでいたら、少しルートをはずしてしまった。2時ごろにテント着。
ここから先は、駐車場まで登山道を歩くだけ。もう、半分くらいは終わったよう
な気持ちでいたが、実はここからが最大の核心であった。
前日の雨、そして日中の暖かさのため、河原のスノーブリッジがことごとく崩壊
したのである。それでも最初の2つ、3つは苦労しながら何とか壊さないように気
を使い、一部の人がちょっと靴をぬらした程度だった。4つ目で先頭がまともに
川に落ちて、肩までびしょぬれ。後続はなんとか二の舞は避けようと、懸命にルー
トを探す。しかし、またもスノーブリッジは崩壊し、二番手も足は完全に濡れる。
三番手、四番手は何とか被害を最小に抑えることができた。しかし、検討したの
はここまで。次の難関では、飛び石で何とかやり過ごそうとしたが、対岸の雪面
は水に没している。一種の鉄砲水のような状態らしく、昨日とは全く様子が違う。
ここでは全員がひざ下まで水没。しかし、まだまだ艱難は続いた。やがて左側は
岩壁、登山道は完全に水没・・。仕方なく、股下までの雪解け水の中を20メート
ルほど渡渉する・・。
八ケ岳でこんな渡渉あるとは思わなかったです・・。
最後まで気を抜くことができない、アルパインクライミングの醍醐味を満喫させ
てもらいました。
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