日程 |
2003年3月22日(土) |
メンバー |
(東京岳人倶楽部)平澤俊章、川上佳恵 |
記録 |
(東京岳人倶楽部)平澤俊章 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
東京岳人倶楽部の平澤です。そろそろ谷川も終わりですね。
久しぶりの雪稜ということで、一の沢左稜に行ってきましたので記録を出します。
一の倉沢 一の沢左稜〜東尾根
2003/3/22 東京岳人倶楽部 平澤俊章 川上佳恵
指導センター3:30 一の倉沢出会い4:30
一の沢出会い付近4:50 シンセンのコル10:30 国境稜線12:10
西黒尾根下降 指導センター14:45
前日新しくできたゴンドラの駐車場の6階で仮眠。広くてあたたかくて快適な場所。
しかも自販機で寝酒も調達できる。
持参の焼酎をしたたか飲んで、少し二日酔い気味で2:30起床。酒が過ぎるのはよ
くないな。
3:30に指導センターに計画書を出して出発。一時間ほどで一の倉出会いに到着。
雪明かりの中、テールリッジのあたりなのかランプの明かりが上のほうにちらちらと
見える。
指導センターで見た計画書では、中央稜、αルンゼ、滝沢リッジという計画があった
ので、きっと彼らの明かりだろうと思い、
一の沢出会い付近でアイゼンとハーネスを付ける。一の沢を20分ほど上がったあた
りから、左の尾根にとりつく。
ニ時間ほどの木登りと足場の固まらないザラメっぽい雪ににうんざりしはじめて、空
もすっかり明るくなった頃に稜線にでる。大汗をかいて酒も抜けてきた。
しばらくは、痩せてはいても足場の安定した雪稜なので、ノーザイルですたすたと歩
いていける。そろそろシンセン岩峰とおぼしきあたりで、すぱっと切れたナイフリッ
ジになり、ザイルを出すことにする。
1P ボルトが打ってあり、そこでビレーが取れる。ナイフリッジだが、あまり長く
なく、ほぼ平行なので、そろそろと足場を確かめながら進んでいけば問題ない。ラン
ニングはとれずに、50M弱伸ばし、足場が安定したところで、岩角にテープを巻い
てビレー。
2P 再びナイフリッジ。今度は更に細くなり、下りなので、慎重に進む。一番細い
ところでは一度馬乗りになってから、岩が出ている所をホールドにクライムダウンぎ
みにナイフリッジを通過。ピークに登り、残置カラビナのあるビレーポイントに着
く。途中岩角とブッシュでランニングをとりながら、50M一杯。このあたりから東
尾根を登っていくパーティーの様子がよく見える。
3P ピークから雪壁をクライムダウンしてから、次のピークまで登るが、登りだし
の急な雪壁はザラメ状で足場が固まらずに、細いブッシュを掘り出して四苦八苦して
ずりあがる。15Mほどで次の雪のピークに出るが、その向こう側を覗き込むと、懸
垂でもしなければおりられない。どこか懸垂の支点があるはずだと、向こう側の雪の
斜面をほじくりかえしていると、岩角の下から古いテープの束が出てきた。それをビ
レーポイントとする。次のピークが最後の岩峰だが、見ると岩とブッシュで簡単には
登れそうにない。10時を過ぎているので、時間を気にして、ここから一の沢側に2
0M懸垂する。すぐ下に一の沢をつめるトレースがあり、いともたやすくjシンセン
のコルに登りかえすことができた。シンセンのコル10:30。
左稜は、最後の岩峰は巻いてしまったが、なかなか面白い雪稜であった。ガイドブッ
クなどでは簡単なように書かれているが、やはり雪の状態によっては総合力を要求さ
れるところだと思う。
東尾根は既に立派なトレースがあり、ハイウェイの状態。シンセンのコルからすぐ上
が第二岩峰だが、左側の階段状にステップの刻まれた雪壁から、ロープを出す必要も
なく簡単に越えられた。ここから観倉台まで長い登りだ。右から一・二の中間稜が結
構な迫力でせりがってきており、登っているパーティーも見える。来年の三月はここ
を登ろうと思う。午後になり、ガスと風も出てきた。第一岩峰は以外にちんけなので
パス。先を急いで右のトレースから巻いてしまう。息を切らしながらの急登で雪庇の
すきまから国境稜線に飛び出す。東尾根は一時間半ほどのあっけないものであった。
国境稜線12:10。
初めて休憩らしい休憩を取ってから、西黒尾根を下降。3:05のバスで水上に下る。
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