日程 |
2003年2月7日(金)〜11日(火) |
メンバー |
(ぶなの会)酒井謙治、佐藤嘉彦 |
記録 |
(ぶなの会)酒井謙治 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
酒井@ぶなの会です。
2月の連休+1日、7〜11日で戸隠の本院岳ダイレクト尾根からP1尾根下降して
きましたので報告します。
意外に雪は安定しており天気もよく完登することができました。春のような陽気でし
た。
ルート:本院岳ダイレクト尾根からP1尾根下降
メンバー:佐藤嘉彦、酒井謙治(ぶなの会)(記)
期日:2003年2月7日〜11日
概要:
2/7 晴
上楠川(7:00)〜鳥居ハング下(10:00)〜P2・P3コル(14:00)
上楠川の公民館前に車を止め林道を歩き出す。この時は林道途中で工事しており50
0m位除雪してあった。その後は除雪、トレースなくラッセル。くるぶし上くらい。
そして二俣から取り付く。ダイレクト尾根のP1は左から参道ルンゼを登る。雪は安
定しておりフリー。上部立っている。P2では2ピッチ。岩壁を右から巻きダブル
アックスで立っているルンゼを直上後、右へ木のトンネルをくぐる。そしてきのこを
スコップで2箇所切り崩し稜線へ。P2から5m懸垂しコルに着く。ここで幕。
2/8 晴
P2・P3コル(7:00)〜P7取付(13:00)〜P7・P8コル(15:5
0)〜ルート工作〜(17:50)
稜線を緩やかに登りP3はフリーで雪壁を直上する。P4は岩壁を左から巻き雪がグ
ズグズのルンゼをフリーで直上。P5は正面のルンゼを直上し木のトンネルをくぐり
稜線にあがったらきのこを崩し白樺でビレイ。P6までは4ピッチ。グズグズ雪とき
のこを切り崩しP6頭へ。そして3mくらいジャンプで飛び降りP6・P7コルへ。
P7は左へバンドをトラバースし立っているルンゼ直上。悪い。空荷リード。P7か
ら10m懸垂しP7・P8コルへ。時間があるのでP8ジャンダルムのルート工作す
る。2ピッチFix。岩壁から左の立っているルンゼ直上。木登り多用。そして
戻りコルに幕。
2/9 ガスのち晴
P7・P8コル(7:00)〜P9取付(10:00)〜P9先コル(19:40)
まずFixをユマーリングし雪稜をたどるとP8ジャンダルム。そして雪稜を下り右
へ懸垂20mでギャップ。ギャップの底はガスに覆われ異様な雰囲気。ここからダブ
ルアックス後グサグサ雪を越えるとプラトー。なだらかな稜線。ここからD9まで5
ピッチ。直上。登山体系では右へ大きく巻くと記されているがガスでよく分からな
かった。まず直上し右へトラバース後、凹地状の雪壁を天上ラッセル。きのこを崩し
稜線へあがり岩壁を右へA0トラバース。不安定に雪が着いており乗ったら雪が落ち
た。岩から草付へ乗り移る所が非常に悪い。空荷で荷揚げした。そして木登り、雪壁
を越えP9先のコルで幕。最後はヘッデンとなる。厳しいルートだった。
2/10 晴
P9先コル(7:20)〜本院岳(9:30)〜P1尾根下降点(14:30)〜無
念ノ峰(17:30)
ピナクル上部を左から巻き本院岳取付。急雪壁、きのこを越え雪稜をたどると本院岳
へ。眺めがよい。ここから稜線をP1へ。意外に雪は締まり気味。雪庇が発達してい
るので注意して下降した。が西岳コルへの急斜面で雪庇崩壊。木の脇から崩れた。間
一髪木にしがみつき難を逃れる。雪庇と逆側が急斜面となっておりラッセルが深そう
なのでちょっと雪庇側に逃げてしまったのが原因。西岳への登りは1ピッチザイル出
す。鎖が半分出ていたので使う。アンザイレンしながらP1へ。P1尾根の下降は実
を言うとトレースをあてにしていたのだが無かった。残念。P1尾根への下降点は
ピークよりやや北よりが雪庇が薄い。その延長線上の木には残置スリングがかかって
いた。切り崩せばザイル不要でも下降可。P1尾根稜線は意外に締まっている。懸垂
2回、歩きやすい蟻の戸渡りを通り無念ノ峰へ。ここは時間がかかるかと思いきやき
のこの発達がほとんどなく雪も締まっているので問題なく通過。無念ノ峰先に幕。
2/11 ガスのち小雨
無念ノ峰(7:00)〜上楠川(12:30)
懸垂3回で熊の遊び場に降り立ち尾根を下降。雪は締まり気味だがはまることも多
い。ストレスのたまる下りで上楠川へ。
(ダイレクト尾根のピーク名は登山体系を参考にした)
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