メラピーク+クスムカングル南東壁

日程
2002年10月30日(木)〜11月24日(日)
メンバー
(ぽっぽ会)宮本俊浩、杉山義夫(山の会カランクルン・チーム84)榊原義夫
記録
(ぽっぽ会)宮本俊浩
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


大阪労山 ぽっぽ会の宮本です。

10/30〜11/24でヒマラヤ メラピーク+クスムカングル南東壁6300Mを登ってきまし
た。

メンバー
宮本俊浩 42 ぽっぽ会   カランクルン会友
榊原義夫 49 山の会カランクルン  チーム84
杉山豊隆 58 ぽっぽ会   カランクルン会友

杉山さんは残念ながらタンナ4200Mにて高度障害+風邪悪化のため先に下山。

宮本はヒマラヤにおいては珍しく快調な高度順化を行うもメラピークのHC5600Mに
おいてはさすがに食欲なく二人ともシャリばて激しく、宮本はアリナミンVを風邪ひ
きの榊原さんは座薬を投入して11日朝日に輝くエベレスト、マカルーを背にふらふら
のメラピーク6400M登頂。

続いてBCをカーレ4800mからタンナに移しクスムカングルBCとして、C1(5000)
C2(5600)を展開。16日 チーム84の平岡さんよりいただいた参考の写真とはかけ離
れて悪い状態(氷の回廊が2個所の岩で寸断され3日前の積雪とセラックの多さなど)
に下見をするつもりで6時過ぎに出発。
思ったとうり3級の氷雪岩壁をフリーソロでどんどん進みラッセルに喘ぎ例の2個所
の露岩の上にロープをFIXしてコルに着いたのが何とまだ11時、疲労困ぱいで肩で息
する宮本に「頂上はもうすぐだ登っちまおうぜ!」と榊原、宮本は予定どうりにコル
に着いたら絶景を堪能してC2に戻って翌日アタックするつもりを力説したものの思
案の結果突撃に賛成。
クスムのコル6200より北へ大クレバスを迂回して北稜(60〜70度2000m北壁の氷雪壁
最上部)を100m登攀して13時過ぎ快晴中風の登頂 6300m。昼前には必ず出現する寒
い寒いガスはこの日に限って遅かった。
下見のつもりのなめた装備はあまりにも粗末で寒く飯もなく写真をとってロープも付
けずにさっさと下山。
翌日の虚脱感を思うときあのままアタックしたのは正解だった。

何気なく開いて眺めていた山岳年間95の表紙はクスムカングル北稜からの眺望と思い
出して気が付き感激。
静的な美しさのメラピーク+ピーク43の稜線の荒荒らしい動的な美しさのクスムカン
の写真はおおいに楽しみ。
タンナでマオイストに遭遇サーダーは金をまきあげられたものの領収書を発行、手荒
なまねはなく胸をなでおろし!
サーダーのラクパ(アイスランドトレック)さんは本当によく働いてくれました。


おまけ
腹の立つ飛行機会社の話。

足並み軽やかに21日カトマンズに帰って初めにビックリしたのは榊原さんのフライト
がキャンセル(欠航)となり翌日の便に変えろ!とのことバンコクでの乗り継ぎの都
合がつかないと粘り強くRA事務所へいってくいさがり無償で同じ日のタイ航空の便を
GET!今度は宮本の23日深夜23:50の便は翌24日朝4:30に変更の連絡が入り、オー
バーブッキングの心配をすると3時間も前の深夜1時にタメルを出なければならず…ガ
イドのラクパさんは航空券が無いからと特別警戒に空港手前100Mで下ろされタク
シーの運ちゃんにリュックをなかへ入れてもらったら駄賃をうるさく要求され(もう
ルピーを持ってない!)さんざんな旅立ち。
未だにリコンファームのためにわざわざRAの事務所まで足を運ばせ3時間も待たせた
挙句にオーバーブッキングの心配までさせるRAはもううんざり!4:30の出発は案の
定5:30となりあいたくちがふさがらず…私の時は何の案内も無く4時間以上待たされ
ましたよと隣のおじさん。
うーんこれしきに腹の立つのは我ながら修行が足りない。
予定どうりに5時間おくれで昨日関空につきました。

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