瑞牆山/十一面岩/末端壁/調和の幻想

日程
2002年11月18日(月)
メンバー
(月稜会)角屋
記録
(月稜会)角屋
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


月稜会 角屋です。
11月18日、月曜日に瑞牆十一面岩末端壁「調和の幻想」に登ってきました。

この時期はいつも瑞牆の登り納めになるが、今年は特に寒いので今回は登れるかどう
か心配しながら出発しました。
「調和の幻想」を私とK藤。左岸壁「錦秋カナトコルート」にヒロ、サルティン、W
田。の2パーティー。夜中に「みずがきの森」駐車場にテントを張る。気温はマイナ
ス1〜2度。私は寝袋とマットを忘れ、チョー寒い仮眠。

あまり早出をしても寒くて登れないので、9時を回った頃に出発。末端壁には10時
頃到着。10時30分に取り付く。「錦秋カナトコルート」組はそのままアプローチ
を続けて行った。

1P目。K藤リード。まだ壁に日が当たっておらず、クラックの真中で指が冷たくな
り、手をもんでいる。下部は左壁のフレークを使って登れ、上部はハンドジャムが効
く。でも手が冷たくてフォローの私も途中でポケットの「ホッカイロ」で暖めながら
登った。まだ寒くて体が動かなかったので、5.10Aぐらいに感じたが5.9の30
m。

2P目。少し上から日向に出られる。私がリード。出だしのコーナーからスラブに上
がるところがチョー恐い。コーナーのフィンガーサイズのクラックに草が生えてい
て、所々指の入るところも中が濡れていて滑る。滑って恐いフィンガーに耐えて、そ
の上に浅いハンドを決めたら、さっきまで指を突っ込んでいたクラックにエイリアン
をセット。この一連の動きが終わるまで、ドキドキものだった。スラブの上はテラ
ス。更に直上したくなるが、ルートは左上のカンテを回り込むように延びている。間
違いそうになる。5.8 20mだがそれはないよ!と言いたくなるぐらいムズい。

3P目。どこがルートなのかちょっと迷うが、左上のカンテがルート。K藤リード。や
さしい階段状からフィンガーサイズのクラック。ボルトにクリップして右のカンテが
わにトラバース。この辺もいやらしい。中央バンドの比較的広いテラスに出る。5.
8 20mだって。そうかなー。

4P目。ルートは明瞭。私がリード。木登りからスラブに移り、リングボルトにク
リップしてからスラブにあいたポケットを頼りに這い上がる。足元のポケットにエイ
リアンを決めるが滑りそうでドキドキ。後でフォローしてきたK藤はもっと下でトラ
バースして、スラブ右のカンテに隠れたホールドを使えば簡単だったんだって。後は
ハングしたのクラックを登り、最後のハングを無理やり左に出るとテラス。5.10A
 30m。このグレードは妥当だな。

5P目。真上にドでかいフレークが長々と延びている、支点が取れなせそうだが傾斜
は強くないので、すたすたと登れば大丈夫。K藤がリードしてみたら途中にボルトも
あり、問題なし。ワイドが苦手な人には最後のチムニーが辛い所だ。5.7 50m。
さお後は終了点の上のテラスでのんびり。2時間30分強の充実したクライミングで
した。このぐらいのルートになるとパートナーを選ばないとダメ。あまり紹介されて
いるグレードを信じて取り付くと痛い目に会う可能性あり。上のほうから「錦秋カナ
トコルート」の3人のコールが聞こえる。
懸垂下降して左岩壁のテラスまで行って3人の帰りを待つ。ポカポカして昼寝までし
てしまった。15時下山。

角屋 貴良

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