日程 |
2002年6月2日(日) |
メンバー |
(大和魂)山崎、他1名 |
記録 |
(大和魂)山崎 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
山崎@大和魂です。
危険すぎる熟年クライマーS氏とランナウトルートの名も高い同志会直上ルート
を登ってきました。噂にたがわないランナウトの強烈さに、幸運と悪態を使い尽
した気分です。
一の倉沢烏帽子奥壁「同志会直上ルート」
2002年6月2日(土)晴れ後雨(夕立)
メンバー:S氏(無所属)、山崎 洋介(山登魂)
取り付き7:30〜終了13:00
1P:烏帽子奥壁中央部の小さな庇を持つ岩から登攀開始。鎌形ハングの右
5mぐらいか。容易なバランスクライミング。(IV+)
2P:右の小さな凹角の出口から変形チムニーに向かって小スラブを右上して、
チムニー5m手前の懸垂支点で終了。(IV)
3P:濡れた嫌らしいブッシュを3mほど登り、少し左にトラバース。古いピン(初
登時の確保点?)からフェースを直上する。途中でボルトが一本飛んで
いる。(V)
4P:右のブッシュのついたテラスめがけて登り、左上ぎみにトラバース。
二本の古い残置からさらに2m左に移り、トランクほどの大きさの出っ張
りからフェースを直上。細かいカチホールドを拾いながら真上にあるハ
ングの右端をめざす。この間15m中間支点全くなし。
ハングにエイリアンの赤を決めて、右トラバース。YCC右に合流。
嫌らしい草つきフェースを5mほど直上すると腐ったボルト(三本)の
確保点が出てくるが、50mザイルなら、YCC右7P終了点の整備された支
点まで届く。次のピッチの確保を考えると、ここまで延ばす方がよい。
ブッシュの先からボルトまで中間支点なし。(45m、V+、R.O.20m)
5P:確保点からカンテを右トラバース。右上バンドを素直にたどって二段に
なったチムニーの下段に入って確保。中間支点なし。(25m、IV)
6P:上段のチムニーは、中に入っても左側のフェースをたどっても登れる。チム
ニー内部の方が難しい。チムニー最上部を右に回りこむ時の高度感は強
烈。
トラバース気味に草つきフェースを右上するとアングルとチップの見えたリ
ングボルトの確保支点がある。そこから左上気味に草つきのスラブを20m
弱登ると笹藪に囲まれた小岩頭がある。岩頭のてっぺんで登攀終了。
岩頭付け根のブッシュで50mいっぱいなので、先の確保点で切った方が
よい。上段チムニー下部のハーケンから中間支点なし。(50m、V、R.O.20m)
とんでもなく混んでいる南陵でえんえん待って下降。取り付きに戻って装備を
はずすと同時に夕立に襲われた。
ここを登るには、岩が乾いていることが絶対条件です。登攀中に雨がほんの少
し降っても致命的な事態になり得ます。
核心の4P目はかなり立っているので、いったんフェースに入ったらハーケンは
打てないものと考えた方がいいと思います。上のハングにはカムが入りますが、
墜落の衝撃に耐えられるかは不明。
今日になってマーモットの木村さんの記録を読みましたが、チムニーもその上
のスラブも、苔むしたり、泥が詰まっていたりすると言うことはありませんでし
た。
もしかしたら、残雪に削られた直後の時期の方が快適なのかもしれません。
4P終了点のボルトは3本ありました。カンテ側に1本、そこから2mほど南陵側
に二本です。
トップの神経をちぎりむしってくれる、友達には絶対に勧めたくないルートであ
りました。
それでは
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