日程 |
2002年5月2日(木)〜3日(金) |
メンバー |
(G登攀倶楽部)御山 |
記録 |
(G登攀倶楽部)御山 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
御山@G登攀クラブです。
昨年負った凍傷がまだ完治せず、今シーズンの冬山登攀を差し控えていたのです
が、せめて雪稜登攀を楽しみたいという一心で、正月悪天のため諦めた鹿島槍ヶ岳東
尾根を一人で歩きました。
予想していたとはいえ、あまりにも少ない雪には絶句。一ノ沢の頭までは雪稜とい
うより、単なる藪山でした。明日の行程を考え、二ノ沢ノ頭まで行っても11時前。
山頂に抜けてしまっても良かったのですが、気温が高くて雪団子だらけ、おまけにこ
こまで来るまでのひどい藪こぎに、今日中の登頂への気持ちが萎え、幕営。しかし暑
い。下界では30度を超えたところがあるようだ。雪稜と行っても所詮初夏なのか
な。どうも緊張感に欠ける。二ノ沢ノ頭でただ一人テントを張りながら、夜が来るの
を待つ。
翌日、日が出てまもなく出発。昨日のようなぐさぐさの雪ではなかったが、やっぱ
り柔らかな雪。所々藪こぎを交えながら、第一岩峰取り付きへ。いつ取り付けたとも
わからない残置がぶら下がっていたが、当てにはできなかったので、右側の雪の
ギャップから始まるルンゼに重い思いをしていたマイロープを張って、慎重に通過。
雪解け水とハイマツ帯の土でドロドロになる。続く第二岩峰は、見かけほど難しくな
く、ピトンのベタ打ちされたルンゼ状をずり上がって難なくクリアー。後は北峰へ消
えかかったトレースに導かれながら足を進めた。
予定では、鎌尾根から下るつもりであったが、なにしろ雪が少ないことと、せっぴ
に大きな亀裂が入っていることからとても道をそれて下る気になれない。仕方なく冷
池まで行き、赤岩尾根を下ることにする。GWであることから続々と人があがってく
る。ガイドブックでは西沢を下降した方が早いとあるが、いざ入ろうとすると、土砂
混じりの雪崩があちこちで起こり、怖い思いをする。結局、赤岩尾根をそのまま下る
ことになったが、これが長いこと。今回の山行の核心はここでした。急な斜面を気に
つかまりながら、下ったり、ぐずぐずの雪に足を取られながら転倒したりとひどい目
に遭いました。やっとの思いで西俣出合についた頃には、翌日予定していたダイレク
ト尾根からの登攀なんて、とてもやる気になれなかった。あの長い長い赤岩尾根を明
日も下るなんて....。西俣出合には少なくとも5張り以上のテントが確認でき
た。皆さん頑張ってくださいね。
今年は春の訪れが早かったせいか、東尾根の約三分の二は藪こぎでした。やはり、
ここはできれば3月、遅くても4月中に来た方が良かったかな。雪稜歩きというより
も、単なる藪こぎといった感じでした。
5月2日:大谷原(5:45)−一ノ沢の頭(9:40)−二ノ沢ノ頭(10:30)
5月3日:二ノ沢ノ頭(4:55)−第一岩峰取り付き(6:15)
-第一岩峰(7:25)−第二岩峰取り付き(8:25)-第二岩峰(9:00)−北峰(10:15)−南峰
(11:10)−冷池(12:50)-大谷原(16:10)
その後、5月5〜6日に双子尾根から白馬岳に行きました。こちらの方が雪稜っぽ
くて、楽しめました。白馬鑓北稜、杓子東壁にはほとんど雪がありませんでした。
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