剣尾根

日程
2002年5月3日(金)〜6日(月)
メンバー
(地球クラブ)山岡人志、(大阪ぽっぽ会)宮本俊浩、(岩と雪の会こぶし)森本英之
記録
(地球クラブ)山岡人志
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


みなさん、こんにちは
山岡@地球クラブ(兵庫労山)です。

ゴールデンウイーク後半、剣尾根の下半分を登ってきました。
尾根上にはほとんど雪がありませんでした。以下、報告です。

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<山域>   北アルプス・剣岳
<ルート>  剣尾根
<メンバー> 宮本俊浩(大阪ぽっぽ会・大阪労山、41歳)
       森本英之(岩と雪の会こぶし・兵庫労山、42歳)
       山岡人志(地球クラブ・兵庫労山、43歳、リーダー)
<記録>   山岡人志
<行程>
2002年
05月03日(金)馬場島(6:30)~(白萩川東仙人谷)
       〜赤谷尾根稜線(16:10)
   04日(土)テント場(6:35)~三の窓(10:10)
   05日(日)三の窓(9:00)~剣尾根コルE(10:00)
        ~コルB(18:00)~三の窓(18:40)
   06日(月)三の窓(5:30)~(池ノ谷)〜馬場島(10:00)
<概要>
 予定では、三の窓ベースで剣尾根とチンネを登るつもりであったが、
アプローチでのミスと悪天で、剣尾根の下半分だけのクライミングに
なった。

 アプローチ:池ノ谷から行くところを間違えてそのまま白萩川をつ
め東仙人谷から赤谷尾根に出てしまう。途中でおかしいと思いながら
そのまま行ってしまい、稜線に出たところで小窓尾根の向こうに見え
るチンネを見つけて、赤谷尾根上にでてしまったことを認識する(池
ノ谷ゴルジュへは、高萩川の取水口から右岸を行ったすぐの大きな屈
曲部を左岸にわたったところから、すぐの右側にある。どうしてこれ
を見落としたのだろうと、下山時に反省)。翌日、朝から雨のなか、
小窓の頭に向かって赤谷尾根をつめ、三の窓へ。大阪の鋭峰山岳会の
大パーティが雨のため停滞していた。チンネは全く雪がなかった。我
々も午後は停滞。剣沢大滝にいっているはずの左京労山の野村さんや
他と交信を約束していたので、試みるが無線はどことも通じなかった。

 剣尾根:昨日からの雨が朝になっても降り止まなかった。鋭峰のひ
とたちは、登攀をあきらめて頂上から早月尾根経由で下山することに
したらしい。焼酎の差し入れをいただく(どうもありがとうございま
した)。彼らがいなくなると三の窓のテント場は我々だけになる。
8時前くらいにやっと雨が止む。やがて青空がガスの中にちらちらと
見えてきたので、遅くなったが9時に出発。連休前半に来た有持さん
の報告通り、剣尾根のR4には確かにまったく氷も雪もついてなかっ
た。10年ほど前にちり雪崩をあびながら登ったことを思い出す。1時
間ほどでR10を経由してコルE付近へ到着。尾根の斜面には雪がある
が、見る限り、尾根上には雪がまったくついていない。ブッシュの急
な尾根をたどり、最初の簡単なフェースというところでロープを出し
て抜ける。門の下のフェースに着くと、2パーティが先行していた。
リードは森本と宮本にまかせたので、僕はのんびりと登らせてもらう。
夕方、下方にはみごとな雲海が日本海まで広がっていた。門の付近で
合計3時間半以上の長い順番待ちをしたので、門の上部に抜けたときは、
6時近くになっていた。時間切れなので、ドームを越えたコルBから下
降して三の窓に帰る。順番待ちの間、まわりを眺めていると、小窓尾
根のところにヘリがきていた。後で聞くと、足を痛めた人をピックア
ップしていったらしい。三の窓には数パーティが新たにきていた。

 池ノ谷の下降:池ノ谷を確かめてみたいと、三の窓からそのまま池
ノ谷を下る。池ノ谷ゴルジュはほとんど雪で埋まっていたが、一番下
の滝のところで雪が切れていた。ロープを出し、結構いやらしいトラ
バースをして滝の下に降りる。入山時、馬場島の警察で、池ノ谷ゴル
ジュは高巻くように言われたが、ここがあったからだろう。ここから
すぐに白萩川に合流し、ちょっとしたトラバースをして、結局、渡渉
なしで取水口に戻ることができた。

 今回、初めて持ち帰り式の携帯トイレを試してみました。三の窓の
ようなテント場だと、たぶん、雪解けのときにみんなの排泄物で大変
なことになると思ったからです。昨年の夏、ヨセミテの壁の中で使っ
たものですが、なかなか良いと思います。よければ、みなさんも試し
て下さい。使ったのは下記の携帯トイレです。便袋3枚が一組になっ
た簡単トイレセット(750円)が便利です。何セットかまとめて買え
ば、着払いの宅配便で送ってくれます(電話で聞いてみて下さい)。

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