日程 |
2002年4月11日(木) |
メンバー |
(東京大学スキ―山岳部)新井裕己 |
記録 |
(東京大学スキ―山岳部)新井裕己 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
新井@TUSAC、です。
こちらのMLに投稿するのはそれなりにバリエーションチックな
ことやったときだけですけど、まあ、自分でも満足のいく滑降
ができたので、ひさしぶりに記録をば。
以下は山スキーMLに投稿した内容です。
**ここから****
4/10〜11で、すげえハードなことやってきました。
早川さんを見習って、日の出前からテレキャビンを
使わず、ゲレンデをスタコラ登って、鹿島槍北壁の
偵察を兼ねて遠見尾根を進む。
と、かなり正面ルンゼ状態よさそうじゃん。という
ことで、まずは五竜を登り、B沢からシラタケ沢を
繋ぎ、一路カクネ里へ。
で、カクネ里から正面ルンゼを眺めると、やっぱり
行けそうじゃん。ということで、カクネ里でツエル
ト泊。この日の登り、シメテ2300mナリ。あーしん
ど。
翌11日は、荷物をデポして、ガツガツと天狗の頭
へ。そのままスキー担いでゲレ靴でIII級の岩場を
フリーソロ。9時に鹿島槍山頂着。
関係各所に携帯で連絡入れてから、9時40分ドロッ
プイン。45〜50度の狭いルンゼを一直線に落ちる。
狭い中でも北面側はカリカリで、東面側はナイスザ
ラメ。
正面ルンゼは大きく2回曲がっているのだが、その1
個目のところに出る直前が2段の氷バク。狭くてシ
ビアなので、横の薮を利用してうまく抜ける。
で、正面尾根の上のピークに到着。雪がゆるむまで
2時間ほど昼寝する。優雅そうだが、実際はスゲエ
場所でございます。
12時ちょっと前に再度出発。ここからルートは右に
折れる。50度程度の幅5mほどのルンゼが続く。
で、核心部。これは滑れませーん。幅2〜3mほどのル
ンゼが雪壁になったり氷壁になったりで、しかも先
も見えない。
仕方なく、ダブルアックスでクライムダウン。どこ
までいけばいいのやら、延々と氷壁は続く。途中、
滑れるかな?というところもあったが、すぐ下でま
たアイゼンにはきかえるのはスゲエ危険なので却下。
ルンゼが広くなるところまで60mくらい下りて、そ
こから再びスキーで滑降。すぐ先で2回目の屈曲点。
ここからは完全北面で雪はカリカリ。しかも雪崩の
跡の縦溝がかなり厄介である。クレバスなんかも満
載で、ところどころ飛びを入れつつ、カクネ里にお
りたつ。
が、快適な滑降まではマダマダ。長いデブリ帯を斜
滑降でこなして、やっと快適な斜面へ。鬱憤を晴ら
すようにかっとばして、デポ地へ。
その後はカクネ里をかっとばして、シラタケ沢の合
流の先のS字カーブのところから左の尾根へ取り付
き、日射でズサズサの濡れザラメに難渋しながら、
遠見尾根まで登り返し。
中遠見でシールを外し、ノンストップでスキー場を
かっとばして、車についたのは17時30分でした。
2日目は登り1700m。2日間で4000m登り、五竜、鹿島
槍とパチンコ滑降。ノーロープのソロで、鹿島槍北
壁のど真ん中を初滑降。
いやいや、充実しすぎです。ハードすぎて涙も出ま
せん。あー、素直にリフト使おう(笑)。
詳細レポを書きたいのはヤマヤマなんですが、車生
活では電源がままなりませぬ。カラーブラウザボー
ドの限界を感じます。あー、八方第5駐車場のトイレ
に篭ってノートPCつかおっかなー(笑)。
なにはともあれ、正面ルンゼ狙ってた舎川さん、有
持さん、お先にご馳走になりました、と。
ま、あんまり滑って楽しいコンディションじゃなか
ったです。やっぱり真冬なんだろうなあ。しみじみ
**ここまで****
翌日白馬の町でも雪が降ったくらいなので、有持さんの予想通り
かなり降ったと思います。となるとせっかく付けた美しいシュプー
ルも水の泡ですが(笑)。
まあ、正面ルンゼはまだまだ上れるコンディションだと思います。
早い時間帯なら氷もしっかりしてると思います。午後はザクザク
でしたけど。
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