日程 |
2002年3月10日(日) |
メンバー |
(日本山岳会青年部)木下、(YCC)神谷 |
記録 |
(日本山岳会青年部)木下 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
ルート:谷川・幽の沢3ルンゼ
日時:2002年3月10日
メンバー:木下(27・日本山岳会青年部)、神谷(27・YCC)
時間:
指導センター0:30〜幽の沢二股2:10〜3ルンゼ大滝下4:50ー5:20〜一ノ倉尾根5ルンゼの頭の先10:30〜
一ノ倉岳11:00〜谷川岳〜西黒尾根〜指導センター13:30
土曜日のトレースのおかげで、幽ノ沢二股までは結構楽に行けた。先行はノコ沢方面に1パーティーのみ。
二股からは左俣を歩く。前日に滝沢大滝上部から雪崩が出たらしい。途中から、しば らくデブリの上を
テケテケ歩く。
左俣の下の方は、スネ程度のラッセル。滝沢大滝取付と同高度くらいになって、突如、大きな段差が行く
手を阻む。これを越えようと滝沢大滝の方から回り込む。一番幅が狭いところにたった1ケ所かかってい
たスノーブリッジから越えようとするが、 これを踏み抜いた。
塊は隙間に落ちて見えなくなった。下まで落ちそうになるのをブリッジで耐える。この後、かぶった雪壁
を削りながら、必死の思いで抜けるが、ここだけはかなり悪かった。クレバスの深さは一見して10m以上
あるので、結構危険です。
ここから急な雪壁を左へ斜上したいが、激しいスノーシャワーと、気温のせいで締まってない雪質と深い
ラッセルに悩まされ、ロープをつけて右に左に6ピッチ。自分から口にはだせなかったが、根性無しなの
で何度帰ろうと思ったことか。でも、あのクレバスを飛び越えるのもいけてない。
雪壁が急な上に、大きな氷瀑が4つも5つもあって、真っ暗で登るルンゼが分からず、取付付近で明るく
なるまで30分ほど待機。最初に見当をつけていたのは実は全然間違っていた。 ああ、恥ずかしい。
明け方、気温がぐっと下がり、雪も締まってきたので、朝6時に3ルンゼ大滝に取付く。時間も遅くなって
しまい、大滝はチリ雪崩の中のクラ イミング。たぶんIV級くらい。水氷でアックスの効きが結構いい。
2ピッチ目は雪壁になっているところもあり、慣れてないので結構悪く感じた。トポによると左に抜けると
あるが、氷が薄いので右に逃げブッシュでビレイ。どちらにしろ、ビレイ点となるブッシュがなかったの
で、右に行ってよかった。
3ピッチ目、左にトラバースしてルンゼの本流に合流するが、雪(氷)が薄いのと、 傾斜が強いのと、え
らくランナウトするので結構焦る。
ここから上部は、金曜日に降った雪が落ちきってなく、時折、脛〜膝程度のラッセルをしながらの登高。
下まで飛ばされるのが怖いので、スノーバーなどでランナーを取りながらのコンテで登る。
稜線に上がる300m位手前で、一ノ倉尾根から入って来たトレースに合流。
5ルンゼの頭の先で稜線に上がる(10:30)。あとは一ノ倉岳までのんびりと。
帰りは西黒尾根経由で、尻セードを交えながら下る。
持っていったもの:スクリュー8、スノーバー2
スノーバーがかなり重宝しました。
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