東尾根

日程
2002年3月2日(土)〜3日(日)
メンバー
(ミソジ)遠藤 松沢 芦野 和田
記録
(ミソジ)遠藤
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


2002年3月1日〜3日
メンバー 遠藤 松沢 芦野 和田

3/1(金)山形出発

3/2(土)谷川岳ロープウエイ駅(6:30)----出合い(8:00)----非難小屋停滞 

谷川岳ロープウエイ駅に2時30分到着 そのまま車の中で仮眠を取り5時起床したが 3月はじめとは
思えないほど暖かくしかも小雨まで降っていた。準備を渋っていたがせっかく来たのだからと6時30分
頃 一の倉沢出合いに向けて歩き出した。
雨は徐々に上がってきたが異常に気温が高いく林道途中でもかなりの規模のなだれが道を横断していた。
出会いでは衝立スラブや奥壁スラブからのなだれが押し寄せ、例年の3月末の状態であった。雪の状態も
グズグスのため 明日の天気に期待して本日は停滞と決定。
当然 宴会。

3/3(日) 出合い(6:30発)----シンセンノコル(8:00)----第一岩峰(12:00)---山頂(1:30)---山頂小屋
       (2:00)---天神平スキー場(3:30)---駐車場(4:15)---山形(11:00)
夜中から気温も下がり雪もしまって絶好の登攀日和となった。シンセンノコルまでは二日酔いも手伝って
いつも以上につらい。コルは寒気が入ったせいで風が強く真冬並みの寒さだ。ザイルを結び第2岩峰への
テカテカに凍った雪壁の表面にアイゼンを蹴り込みながら登り気味にトラバースして行く。雲もなくなり
風さえなければビレーしていても日差しが暖かい。ザイルをしまい次の岩峰を左からノーザイルで巻くつ
もりだったが傾斜が強くなり、一歩間違えば取り返しがつかなくなるので初心者のためにザイルを出す。
この辺まで来ると今まで登ってきた雪稜が青空と真っ白な雪とでコントラストをなし、見事な眺めをみせ
てくれる。さらに広い雪壁をラッセルしながら直上し 雪庇の張り出した雪稜をトラバースして第一岩峰
へ到着。今回は一の沢側に回りこんで急な雪壁を国境稜線目指して登っていった。最後の雪庇を見渡すと
簡単に越えられそうな弱点が見つからず比較的簡単そうなところを登ろうとしたが難しい。バイル ピッ
ケルを深深と差し込み何度か躊躇しながらやっとの思いで乗り越した。ビレー点は雪に刺したピッケルだ
け。落ちたらビレーヤーもろとも引きずり込んでしまうので緊張した一瞬であった。
後続も苦労しながらも乗り越し 山頂で記念の写真を取って快晴の景色を眺めながら下山。

感想
今年の東尾根は雪の表面がテカテカに凍り一歩間違えれば絶対に止まらない状況であったのと、我々がトップ
のパーティーであったのとが重なり 適度な緊張感と快晴にも恵まれ 満足のゆく山行であった。


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