日程 |
2002年2月16日(土) |
メンバー |
(ARIアルパインクラブ)石崎幸代、他1名 |
記録 |
(ARIアルパインクラブ)石崎幸代 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
石崎です。
遅くなりましたが、先日土曜に海金剛に行ってきましたので報告します。
オールナチュプロのフリーマルチピッチ、また海もきれいで暖かく、快適
なコンディションでのクライミングでした。私にとってはチャレンジルートだ
たので、今回予定通りつるべで登ることができてほっとしております。
幕岩や城ヶ崎通いをして、準備してから行けたのも良かったかと思います。
終わって、少々力が抜けましたが今回のクライミングでやや精神的にも
鍛えられたような気もします。(まあ、この程度かと思われるかも知れませんが)
日程 2002年 2月16日(前夜発)
ルート 海金剛 SUPER RAIN
メンバー 松永 博(風来坊) 石崎 幸代(ARI) (石崎記)
雲見キャンプ場6:30出発〜7:30海金剛のテントサイト(テント設営)〜8:40取り付き〜
15:15終了点〜懸垂下降
2月15日(金)
夜20時頃発の東海道線に乗り、熱海経由で伊豆急に乗換下田駅に23時頃到着。タクシー
は深夜割増もあり、雲見キャンプ場まで約1万4千円。12時前には到着できたので充分に
眠れた。
2月16日(土) 晴れ
朝5時半起床。朝食後6時半アプローチを探し歩きはじめる。昨年秋に一度行った時より
道がずっと分かりやすくなっていた。迷いやすいところはロープがフィックスされていて、
30分〜40分程度で懸垂地点に到着。取りつき付近のテントサイトで余分な荷物を置き
登攀具を準備して取りつきに行く。テントサイトからさらに海岸沿いにまわりこんだ場所に
上がっていくと、取りつきまで足跡や赤・黄テープがあった。トポにある通り2番目のディェ
ードルに取りつくことにする。
1ピッチ目 5.7松永リード
傾斜もゆるく、立ち木も豊富なクラックを登る。4級程度の感覚。
2ピッチ目 5.8石崎リード
気持ちの良いガバフレークを越えるとスラブがあった。慎重にスラブを登ると右手にブッ
シュ帯が見えてきた。トラバースもやや緊張したが、シュリンゲの巻いてある木も見え間
違いなさそうだったので安心しブッシュ帯に突入。ずっと右にトラバースし3ピッチ目の
ビレイ点と思われるところでピッチをきる。
3ピッチ目 5.9松永リード
最初は右の方へ登っていくが行き詰まりブッシュ帯から懸垂で一旦下降。きれいな直上す
るハンドクラックが真正面にありそこを登り直す。最初の直上するハンドクラックも充分
登り応えがあるのだが、難しいのはそこから先で枯れ木から右上するフィンガークラック
ではかなり緊張をした。リードで越えるにはもう少し精神修行が必要かも?手をそろそろ
とクラック沿いに上げていくと、右手のアンダーでつかめるところはあったので、じりじ
りと上がってなんとか抜けた。私の印象では核心の先人クラック以上に難しいピッチだっ
た。
4ピッチ目 5.8石崎リード
ここもかなり登り応えあるルート。気合の入る登りになった。右上にむかってアンダーフ
レークが続く。レイバックの変形したような妙なバランスで登って行く。最初の足一歩が
なかなか出せず、大きめのキャメロットをまめにきめて、心の平静を保ちつつなんとか上
へ上がる。キャメロットの1,2、3は3組も持ってきたので不安があると惜しみなく大
きなカムを入れることができ助かった。必死になっているが視界の端に西伊豆の青々とし
た海が目に入ってくる。上部もやや脆くなっていたので、落石に注意をしつつテラスに上
がり、左へ数メートル歩きリングボルトのある場所でピッチを切った。
5ピッチ目 5.9(先人クラック)松永リード
これが核心ピッチ。2箇所ほど乗越えなくてはならないところがある。乗越し手前の壁が
つるつるで厳しい。結局私はついつい古いリングボルトに足を乗せてしまった。乗越
す個所はけっこう手がかかるガバがあるので問題無し。きれいなフィンガークラックのそ
ばにボルトやハーケンがあると、ついそちらにフラフラと手が伸びそうになって困る。ク
ラック修行が足りないのであった。しかしここも気持ち良いルートでした。
6ピッチ目 5.8 石崎リード
先ほどの4ピッチ目でかなりお腹いっぱいだったが、私の最後のピッチなのでトライして
みる。またもや右上がり系のワイドクラックだ。ここではキャメロットの1〜4までを使
用。ワイドクラックの行く先が詰まっていてかぶっているので右か左のいずれかを越えな
くてはならない。私はさんざん迷った挙句詰まったところから左へ抜けた。ここでもキャ
メロットをたくさんきめたので安心して行けた。上の緑のブッシュを超えてそのまま上部
城塞の根元に到着。大きな岩でビレイ。
7ピッチ目 5.8 松永リード
先ほどのピッチをきったところがどうやら実際のルートからだいぶ左にずれていたようで
しょっぱなから10台はあるように感じるフィンガークラックがある。しかも上部が左に
曲がりかぶり気味だ。先ほどの先人クラックで燃え尽き気味ということもあり、人工を交
えて越える。フィンガークラックを越えてから、正しいルートの検討がついたようで、ず
っと右にトラバースし直上した。これまでがシビアだったせいか簡単な登りやすいピッチ
に感じる。15時15分頃頂上到着。コバルトブルーの海をバックに写真を撮って懸垂下降
へ。
その夜は海金剛のテント場で一泊し爆睡。翌朝は10時台の松崎行きのバスにに乗り松崎
港付近で温泉につかり刺身・干物をたらふく食べ、フェリー(約3500円・この中でも爆睡)
で沼津へ、鈍行電車で帰路につくゆったりのんびりの一日でした。
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