日程
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2001年1月7日(月)
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メンバー
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(月稜会)角屋貴良、斎藤広文
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記録
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(月稜会)角屋貴良
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写真
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ショウユダルを見上げる ショウユダルを登る V級の横壁 おまけ
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ルート図
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なし
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<山 行 記 録>
月稜会の角屋です。1月7日、月曜日。あまり記録を見ない八ヶ岳の河原木場沢に
行ってきましたので、お知らせします。ちょっと長いので我慢して読んででくださ
い。
日程:1月7日(月)日帰り
天候:晴れ
メンバー:L.角屋貴良 斎藤広文
夜中に夏沢鉱泉手前の桜平の駐車場をめざすが、河原木場沢を渡りその先の林道
で、愛車フォレスターがスタック。脱出するのに手惑い、「明日は温泉か?」と思っ
たが、何とか林道を戻る事が出来、出合いの手前500メートルの辺りに駐車。轍は
あるものの、無理は禁物。
翌朝、テンションが下がったため、出発は9時近くなってしまった。出合いから私
はスノーシュー、S氏はワカンで出合いをスタート。中途半端に流れが出ていて歩き
づらい。あまりの歩きづらさに左岸にあがることにした。すると、そこには夏道
が…。少し戻って確認してみると、出合いから更に林道を登ったところに「ショウユ
ダル、800米」と道標が立っていて、遊歩道の入り口になっていた。ガックシ。
雑木林の中ののどかな沢をラッセルしていくと、30分ほどで最初の滝に到着。2
段に見えるが上の氷は側壁の氷だ。一段目は8メートルほどの簡単な滝だが、滝壷が
出ているので取り付きにくい。側壁の魅力的な氷を見ながら左に折れると2つ目の滝
が雪に埋まっている。8メートルの傾斜の緩い滝。更にチョックストーン5メートル
の滝を越え進むと、右岸にこれまた魅力的な2段の氷が見える。誘惑を断ち切って更
に進む。渓相はがらりと変わって、深いゴルジュ帯となり、10メートル、5メート
ル、10メートルと3つの簡単な滝を連ねたそのさき、ゴルジュが右に折れる所に
あったあった!「デッ!デカイ!」これが「ショウユダルか!?」初めてロープを出
す。ロープは50メートルシングル。私がリードで取り付く。途中スクリューは4〜
5本。ロープは50メートル目一杯。グレードは長さも考慮してW+ぐらい。落ち口
の右壁に残置のテープとカラビナがあったが、支点となっているのは親指ぐらいの太
さの木なので不安。更にその先をラッセルするが、支流にナメが有る程度で本流は傾
斜が落ち、沢も開けてきた。まだ午後1時だが、途中の側壁の氷柱の魅力に勝てず、
ショウユダルの上、30分ほどで戻る事にした。ショウユダルはシングルロープなの
で、2回の懸垂。自分がやっておいて言うのもなんだが、落ち口の支点で懸垂するの
は危険。
まず、ゴルジュ下の2段25メートルの氷をS氏リードで登る。1段目はV+。2
段目は3メートルぐらいだが垂直で、総合的にはWぐらい。途中の右壁に洞穴があ
り、幻想的なツララの部屋になっている。
更に下りF1の上の側壁の氷柱を私が登る。出だしから垂直で7メートル。氷が堅
く、片手でスクリューをねじ込むのに苦労する。短いがXのグレード。トップロープ
でS氏も登る。この辺りも洞穴が多く、天上から氷柱がかかっていて幻想的。
まだ充分時間があったが、下山した。
何しろショウユダルは圧巻(グレードはともかく)。氷のシャンデリアが美しいこ
の沢を、側壁の氷を楽しみながら西天狗に抜ければ、1日を充分充実させられる事は
請け合い。長さもそこそこあり、なぜみんな登らないのか不思議。お薦めルートで
す。
写真などをホームページに掲載する予定なので、関心の有る方は見てください。
(2〜3日後に・・。)
角屋貴良
★ http://www6.plala.or.jp/chimney/
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