<山 行 記 録>
有持です。
今日は、またまた八ヶ岳に行ってきましたので報告します。
<日程> 2001年12月11日(火)晴れ
<場所> 八ヶ岳/南沢支流/無名の滝、南沢小滝
<メンバー> ARIアルパインクラブ/有持真人、藤川勝人
<使用ギア> (ピッケル、バイル)シモン/スカッド、(アイゼン)BD/マーコウ
<行動>
美濃戸(06:50)〜無名の滝(08:30)〜周辺探索(11:00)〜南沢小滝(11:30/13:00)〜
美濃戸(13:25)
<記録>
今日は、本当は摩利支天沢大滝に行く予定であったが、はずかしながら大ボケを
かましてしまい。一つ手前の沢に入ってしまった。
先週末にGの鈴木さんが入山しているのでトレースがあるはずだが、ないのでおか
しいと思いながら登っていった。場所は、南沢大滝への分岐点から急な登りを登り切
ってすぐの所にある沢である。
雪は多い所で膝ぐらいのラッセル。雪の下はナメ滝らしくアイゼンがないと歩きづら
い。出会から少し登ると二俣になっており右俣にIII級程度の氷瀑がある。左俣をさら
に登り、いくつかの簡単な氷瀑を越えると沢が開けて、また二俣になっている。正面
には、かなり細い氷瀑がかかっているが、これは登れそうにない。発達すれば面白
そうだが・・・。
右俣を見ると、「こんな所にこんな氷瀑が・・・・。」という感じで氷瀑がかかっている
ではないか。「こんな所に大きな氷瀑があるなんて聞いた事がないぞ。」と摩利支天
の事など忘れて、早速、登りはじめる。
この氷瀑は、2段で約25m。まず下部の10m程度のIV+をノーザイルで越えると
ナメが埋まったテラスとなっていて、その上部に10m程度の垂直の氷瀑があった。
左側がV級、右側がVI−ぐらいである。藤川が左側のV級をフリーソロで登り、私
が右側のVI−をフリーソロで登る事にする。私は当然、こだわりのフィフィ、リーシュ
なし。最初はザックを背負って登ろうと思ったが、以外と傾斜が強いため、氷瀑の真
下に来て思い直し、私のザックは荷揚げする事にした。
氷質は堅いガラス氷だが、バイルをしっかり振ればよく刺さる。リーシュがないので
腕がパンプする前に一気に登らなくてはならない。腕をシェイクする事もなくバイル
を振り続けた。落ちる事なんか全く考えていない。あっけなくノーテンションで完登。
やっぱり、「究極のフィフィ、リーシュなしはフリーソロだなぁ。」とつくづく思う。普通
に登ればスクリューを2本はセットしなければならないし、スクリューを使っていれば
、ノーテンションだったかどうかは分からない。
氷質がわりとよかったので、たぶん大丈夫だったと思うが・・・・・。
この氷瀑の上部に5mほどのIV+程度の氷瀑があり、その上部までラッセルして
登っていったが、稜線が見えていたため、同ルートを下降する事にした。
2段の滝を懸垂下降しようとしたところ、立木に相当古い腐ったシュリンゲが1本か
かっていた。たぶん、昔に我々と同様に摩利支天沢と間違えて登って来たクライマ
ーがいるのだろう。どなたか登った事のある方いますか??
立木からザイルをダブルで懸垂して取り付きに戻る。
この氷瀑は、南沢大滝、小滝が混雑しているときなどにお勧めである。南沢分岐
から取付までは約20分程度だ。氷結状態は南沢より良い。
まだ、昼前だが、今日は早く帰らなければならないので、本命の摩利支天沢大滝
は次回にして、南沢小滝で少し遊んでから帰る事にする。
小滝では、トップロープで、一番左端のシャンデリア状態を裏側から登り初めて、
表に移り直登した。表に出る時はヒールフック(私のアイゼンにはヒールの爪あり)
で体重移動。上部では腕がパンプ気味で、頻繁に腕をシェイクする。ノーテンで完登。
グレードはVI+ぐらいかな?当然、リードできる氷質ではないが・・・・・。
藤川が表から登り。トップロープを掛け替えて、一番右側のミックスで遊んだ。こ
んな事ならリード用にボルトを持ってくれば良かったと後悔。
藤川が登った後に、チョット早いが下山する事にする。
<ps>
右側のミックスは、岩のフッキングは3回ぐらいですが、結構楽しめるので、小滝に
行かれた方は是非遊んで見て下さい。氷が発達してくると登れなくなってしまう可能
性があります。まだ、しばらくは大丈夫ですが・・・・・。
今週末は、岳沢のそうめん流しを日帰りの予定でしたが、先週雪が降ってしまい、
おまけに今週も降るので、しばらく延期にしました。どこに行くかはまだ未定ですが、
変に曲がった黒いバイルを持っているオヤジを見たら是非、声をかけて下さいね。(^^)
今回の写真は、後日にアルパインクライミングホームページに掲載しますのでご覧
下さい。
こだわりアイス・part3でした。(^_^)(^_^)(^_^) 今回はノーテンで完登したぞぉ。(^^)
ではでは。
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