＜山　行　記　録＞

秋晴れの素晴らしい天気の中、錫杖を登ってきました(^^;

今回は、恩田さんと一緒に自分にとっては初の継続登攀をやってみました。幸い
条件にも恵まれて無事に予定通りの登攀が行えました。久々の本ちゃんでしたが、
おかげさまですごく楽しかったです(^^)(^^)(^^)

20日　錫杖岳　左方カンテ＋３ルンゼ

5:45　駐車場出発（中尾温泉入口、バス停脇の露天風呂用）
6:45　錫杖沢出合（テント設営）
7:15　錫杖沢出合発
8:20　左方カンテ取付

2人とも初めての岩場なので少し取付きに迷う、しかし踏み跡は明瞭だったのでそ
れほど時間はかからなかった。取付きは1のガリー、2のガリーの2箇所があるよう
だったが、よく登られているらしい2のガリーから取付いた。自分達の到着と同じ
ころに後続も2-3パーティ来た。（すぐ後ろはガイドの西村氏）

1ピッチ目　III+　吉田
チムニーから左のリッジにでて、その跡は簡単なルンゼを登ってザイルを伸ばす。

2ピッチ目　IV　恩田
岩溝を詰めて登る。

3ピッチ目　V+　吉田
垂直のフェースの1-2手が悪いがランニングはしっかりしているので、それほど怖
くはない。思いきってのっこして、少しトラバース。

4ピッチ目　II　恩田
チムニーの下までザイルを伸ばす。

5ピッチ目　IV+　吉田
簡単なチムニーを登り、階段状のフェースを登る。

6ピッチ目　IV+　恩田
気持ちの良いフェースクライミング。

7ピッチ目　III　吉田
短いリッジ？を登って、大きなテラスにでる。

8ピッチ目　V+　吉田
核心のピッチを譲ってもらい登る。右側のチムニーに身体を半分押しこんで登る。
ザックやメットがひっかかり登りにくい。ホールドのあるところまで少しづつズ
ルズルと這い上がる感じ。チムニーを出てしまうと、快適なクラック？が少しあ
るフェース。ピッチも40メートルと長く楽しい。

9ピッチ目　IV　恩田　10:55終了
少し脆そうなフェース。ピンが少ない。

3ルンゼに継続するするつもりだったので、下降点があるここで終了とする。本来
はもう1ピッチIIを登ると傾斜帯にでる。左方カンテは、後続のパーティが多かっ
たので注文の多い料理店を下るつもりでいたが調査不足もあり、下降点が見つか
らずに付近を少し少し探す。他パーティは、左方カンテの懸垂下降ばかりだった
ので我々もそうした。下から登っているパーティもいくつかあったので下降には
少し時間がかかる。

12:50　左方カンテ取付着

少し休んで、3ルンゼに移動。岩峰の基部伝いに歩いてゆける。

14:00　3ルンゼ取付

1ピッチ目　III　吉田
ルンゼ沿いに上る。IIIとあるが、なぜかかぶったチョックストーン状の箇所があ
る。ホールドは豊富だが、濡れているので少々怖い。IV+くらいはありそう。

2ピッチ目　III　恩田
ルンゼ状に沿ってザイルを伸ばす。

3ピッチ目　IV−　吉田
左のフェイスを登るが、ピンは少ない。

4ピッチ目　IV　恩田
左のフェイスを登る、やはりピンは少ない。

5ピッチ目　IV、A0　吉田
核心のピッチ。右壁にあるハシゴ状のシュリンゲを3メートルほど登り、左にトラ
バース。A0とあったので、ハシゴのシュリンゲには足をかけずに登った。トラバー
スが悪く、極力フリーで行こうとしたがホールド、スタンスの向きが悪く疲れた
ので途中で一休み。ピンは一定の間隔ではあるが、ぐらぐら動くような悪いもの
もあり。4ピッチまでは簡単だったが、いきなり難しくなった感じがする。グレー
ド以上の緊張感があった。

6ピッチ目　IV、A0　恩田
左壁の手前のルートを登る。少し先には5メートルほどもあるハシゴ状のシュリン
ゲがあったが支点を一箇所しか取っていないようなので使わなかった。（翌日登っ
たイチロー-トヨパーティはもっと奥のチョックストーンの下から登ったとのこと、
これが正解らしい？）手前のルートは、ピンがいくつかあったのでAOで行ったが
距離は意外と遠い。また、ホールド、スタンスとも悪く、前のピッチに引き続き
かなりの緊張感があった。

7ピッチ目　II　吉田　16:25
簡単な草付きを登って、3ルンゼのコルに到着。

下降は、反対側に一ピッチ懸垂下降でおりて、左前のピナクルから続く踏み跡を
辿る。下の沢まで下ると登山道にぶつかる。1時間ほどで錫杖沢出合に到着。

17:45　錫杖沢出合　テン場着

すでにテントに戻っていた、イチロー-トヨパーティとビールで乾杯！