日程 |
2001年8月14日(火)〜17日(金) |
メンバー |
(無所属)佐野、他1名 |
記録 |
(無所属)佐野 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
佐野@松本市です。
お盆の時期に剣岳本峰南壁A2に登ってきましたので、遅くなりましたがご報告させて
頂きます。
日時:2001/8/14(火)〜17(金)3泊4日
場所:剣岳本峰南壁A2他
メンバ:佐野、他1名
本文が長くならないよう、A2登攀のみの記録を書かせて頂きます。
8/16(木)剣沢のテン場を5:00頃に出発し、別山尾根を平蔵のコルに向かう。途中で
ハイカーの方に「南壁で大きな落石があったよ」と聞き、いやだなあと思いながら向かった。
平蔵のコルまでは渋滞もなく、スムーズに到着した。7:00頃到着。
コルで準備を行い、平蔵谷を下降する。一般ルートの縦這いにかなりの人が取り付い
ている。
見ていて怖いな、とつい思ってしまう。鎖から手を離したら終わりじゃないか!。。。
その点、クライミングは、仮にもロープが付いてるし。。。
取り付きのテラスまでは、雪もほとんど残っていなく、ガレ場下り。落石がちょっと
怖かったが無事テラスまで到着した。
A2の取り付きは、いかにも岩棚といった感じのところで、遭難碑のプレートが岩に打
ち込まれていた。やや谷からの高度があるため念のためビレーを取ってガチャを装着する。
ピトンがあちこちに打ってあるが、自分たちは直線的なラインとなる取付から登り出
すことにする。ピトンが1本のみなのでフレンズを使用して強化する。
本来トポに載っているラインとは違うようだが、構わず登り始める。大体IV級くらい
だろう。
始めのうちは快適な硬いスラブ状フェースを直上する。
ハイマツのバンドで一旦ピッチを切る。支点はハーケン多数。
ここで、平蔵谷上部から大規模な人為落石が平蔵谷を吹っ飛んでいった。
ここから大まかな草つきを右上して、ハイマツのリッジに出る。III級程度の岩稜か
ら凹角をのぼると、右手にビレーポイントがあるが、支点は乏しい。ここもストッパーで補強
した。
ルートは凹角を直上と、右手の立った壁の二通りがあるようだが、簡単そうな右手の
壁を乗越すことにする。グレードはIV程度で腕力で這い上がる。
この後のピッチはIII級レベルの岩稜を1ピッチ進むが、終了間際で岩がもろくなって
きた。
白い岩が目立つようになった頃、ロープがギリギリとなったので、リッジ上でビレイ
する。
ビレイポイントは効いていないピトンで、ストッパーと岩角で補強した。
次ピッチは、出だしがちょっと嫌らしいトラバースを行い、あとはIII級程度の岩稜
を進む。
コル状のテラスがあるため、ここで岩角を使用してビレイ。
この後は簡単な岩場を2ピッチ上ると、縦走路に続く踏み後に出ることが出来る。
頂上到着は11:30頃となった。3時間半以上かかってしまったが、支点が不安定だった
こと、岩が脆かったこともあり、仕方ないかなと思う。
A2ルートは、岩も脆く、確保支点、中間支点ともに確実とはいえないルートで、あま
り人は登っていないようです。
ガイドブックには初心者向きとありますが、単なる登攀技術以上のものを要求される
ため、初心者向きとはいえないと思います。
ただ、頂上に突き上げるブッシュも少ないルートで、人も少なく静かな登攀ができま
した。
グレードはありませんが、楽しめるルートだと思います。
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