衝立岩/ダイレクトカンテ

      
日程
2001年2001年10月7日(日)
メンバー
(遠峰)小沢、稲葉、(草加)町田
記録
(遠峰)稲葉
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


遠峰の稲葉です。

3連休は、谷川に行ってきましたので報告します。
結果としてはダイレクトカンテ4P目でフォール。敗退しました。
幸い左足捻挫だけで済みました。
あと、4P目の廻り込んでからはプロテクションは無くなってるかも知れません。ス
ミマセン。

<場所>   谷川岳/一ノ倉沢/ダイレクトカンテ
<日程>   2001年10月7日(日)
<メンバー> (遠峰)小沢、稲葉、(草加)町田
CS発(05:30)→中央稜取り付き(07:30)→アンザイレンテラス(08:30)→登攀開始
(9:30)→2P目(11:00)
→3P目(12:00)→4P目7〜8mで墜落(13:00)→下降開始(13:30)→テールリッジ取
り付き
(15:00)→ヒョングリ下降点(16:30 )→CS(17:15)

今日は久しぶり気合いれてダイレクトカンテにリベンジを挑む。
空が白み始めると同じくらいに出合を出発、中央稜取り付きに着くと衝立側に2パー
ティーが先行
そのうちの1パーティーは一緒みたいだ。嫌な泥付きを登りアンザイレンテラスへ
1P目を先行パーティーのセカンドが登り出してから下降開始。すぐに登り出す。
オーダーは稲葉、町田さんでダブルロ−プで組み、小沢さんがシングルロ−プでユ
マーリング。

1P目;前回、登ってるのでサクサク行ける。ランナーは出来るだけ伸ばしてザイル
の流れを良くする。
    直上に入ってからはホールド多くおもしろい。テラスに着いたら先行パー
ティーは日登の山野井さ    んたちでした。ナンと言う偶然!

2P目;ビレイ点より右上してシュリンゲの垂れてるハングを目指す。ハング手前の
一歩がフリーで
    行けず、これまた良いところに有るシュリンゲをつかむ。ははーん、だから
ここにあるのか!
    ここは完全中釣りから、アブミでいくが練習不足とリズムがつかめず一番時
間を食った。
    越えてからは左上しながらコーナに沿って行く。以外にピンの間隔が遠く、
残置シュリンゲが
    垂れてないと手がとどかない。また途中、いかいも錆びてて折れそうなハー
ケンが2つ連続
    している。今度登るときはクロモリを打って越えよう。ピッチ半分のところ
で左に新しいビレイ点が
    ある。September Rainのビレイ点でしょうか?ペツルのハン
ガーが出てくるのもこの辺り。
    ここから直上するがアブミの2段目くらいに立ち込まないと次が届かない。
左右の壁に足を広げ     ながら立ち込んだ。ビレイ点に立ちあがるところはフ
リーになる。怖かった。このピッチは長く一番    疲れた。隣の雲稜ルートでは
第1ハングで奮闘しているパーティーがいました。…自分はあそこ     はまだ
まだ遠いなと感じました。

3P目;ここは2P目よりはピンの間隔はマシでした。が、傾斜がちょっと強く立ち
込む瞬間はパワーが必    要でした。ペツルのハンガーがずっと一緒なので安心
安心。コーナーが終わり右に抜けるところ     に8番の効いたナッツがありま
した。腐ったハーケンもあり左右に振ったらもげる。クロモリを打っ    てアブ
ミで抜けるとすぐビレイ点。どれも古いハーケン、ボルトでちょっと不安でした。北
稜がすぐ    近くに見えて「あと1ピッチだ!気を抜くんじゃないぞ!」と自分
を叱咤。今思うと、ここまででいっ     ぱいいっぱいでした。フォローの町田
さんは所々フリーで来る。凄いなー。

4P目;出だしはアブミで越え、廻り込むと北稜までのルートが見える。ここからフ
リーで2〜3m直上して    トラバースに移ろうとした時、左手でA0したボル
トが「パチンッ」っと弾けて後ろに飛んだ。どんな     態勢だったかはわかり
ませんが、ここで左足を強打しました。目の前を凄いスピードで岩が通り     
過ぎてゆく。上の方でパツ!パツ!と音がして軽い衝撃が走る。止まるのかな?地面
に叩きつけ    られる自分も想像してたくらい意識はしっかりしてました。止
まった瞬間、安堵感と怒りが同時に     沸く変な感情に襲われ。気が付いたら
「ちくしょー!」って叫んでました。町田さんのコールに落ち    着きを取り戻
す。手元のビナにはボルトのリングだけついていて、折れたハーケンも2本ある。一
    本はまだ新しいクロモリだった。折れるのか?!ちょっとしてから左足が踏
ん張れないのに気づ     き自己脱出できるか不安になる。ふと右を見ると右
ルートのボルトラダーがあり「死んでたまる      か!」とアブミを掛けなが
ら登っていました。ビレイ点に戻ると足がガクガクしっぱなし、町田さん     
の手も血が出ていた。プロテクションを3つ無くしてしまったのでリードは厳しいの
と、稲葉は戦意    喪失、左足も違和感があるので小沢さんを迎えてから懸垂で
下降する。ここからは2P目終了点    まで50mザイルいっぱいで届く。あと
は緊張から解放され放心状態でした。小沢さん、町田さん     にフォローされ
ながらテールリッジに戻る。足がかなり腫れておりテーピングで固めてもらう。比較
    的歩けたので下降中はそんなにひどく凹みませんでした。

出合のテン場に着いてから沢に足を突っ込み冷やす。
「酒は飲むな」と言われたので僕だけ水を飲みながらの宴会になりました。
とにかく助かって良かったです。

★今思うともっとチャンと練習してから行くべきだったかな?
ましてやオールリードなんて気力が続かなかったのかな?
と反省しております。
小沢さん、町田さんフォローどうもありがとうございました。
あらためてお礼申し上げます。

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