＜山　行　記　録＞

平村です、こんにちは。
先週末バットレスに行った人は、ACMLの中にも大勢いたと思います。
素晴らしい快晴・無風の中、気持ちの良い登攀を楽しめました。

≪日程≫２００１年９月２２日〜２３日
≪メンバー≫大久保・平村
≪ルート≫北岳バットレス第４尾根主稜〜中央稜ノーマルルート
≪タイム≫
9/22　広河原11：00→15：50十字クラック下にてビバーク
9/23　6：00ｂガリー大滝（待ち時間多いので記録略）→中央稜終了点15：55
　　　　→広河原21：30
≪詳細≫
前日のうちに４尾根取り付きのテラスに入りたかったが、遅い時間ではどう考え
てもそこは満員だろうと思ったので下部岸壁下にビバーク。
翌日は４時に目を覚ましたが、ツエルト撤収中にもぞろぞろ列をなして人が上が
ってくる。
せっかく壁下にビバークしたのにのんびりし過ぎで先行者は多く、その時点で陽
のあるうちに頂上にぬけられれば良しと、覚悟を決めた。
どちらのルートも２回目になるが、今回はぜひとも継続して登りたい。

数珠つながりのわりには、易しい4尾根主稜の流れはスムーズで、前後パーティ
が協力して渋滞を少なくしようという努力は、うるわしき山仲間といった感があ
る。
ザックは大きいが今日の課題は、５ピッチめの垂壁をフリーで越すこと。
つるべで進み、おいしいところはうまく僕に当るようにしてもらい、なんとかこ
れをこなして満足する。

枯れ木テラスからＣガリーへの懸垂は浮石が多く、前のパーティと充分に間隔を
取らなければ危険。
中央稜ノーマルルートの出だしは、大ハングルート取り付きあたりから腕力のフ
リーで乗越したあと、微妙なバランスで左上。
リンネに入る前のテラスは３〜４人が立てる広さなので、短いがここでピッチを
切った方がいいかもしれない。
第二ハング下で細かくピッチを切り、もうひとつの課題のハングをここもフリー
でと奮闘してみたが、すでに腕に力はなくシュリンゲに足を掛けた。
ほとんど３１９０メートルの頂上にダイレクトにぬけるクライミング、これがバ
ットレスのたまらない魅力。
久しぶりの醍醐味を頂上でゆっくりと味わい、夕陽の中をのんびりと下山した。