Aフランケ/スーパー赤蜘蛛

日程
2001年8月12日(日)〜14日(火)
メンバー
(札幌登攀倶楽部)安藤、(モンテAC )村岡
記録
(札幌登攀倶楽部)安藤、
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


 安藤@札幌登攀倶楽部です

 最近はフリーばかりに出ていて、山に全然いっていません。
 これもまた古い記録です。

 山域:甲斐駒ヶ岳Aフランケスーパー赤蜘蛛(赤蜘蛛?)
 メンバー:村岡(モンテAC )、安藤(札幌登攀)

8月10日(金)
 仕事をそそくさと終わらせて、千歳→成田。
 この晩のお宿は東大巣鴨寮。

8月11日(土)
 本来ならば安藤は朝1番の電車で小淵沢に向かう予定であった。しかし、天候が悪
くて12日も予報は雨。と、言うことなので、村岡とパンプ2で待ち合わせ。前日に
重く呑みすぎしまったために起きれるわけがない。
 この日も巣鴨寮にお泊まり

8月12日(日)
 この日も天気が悪いのでパンプ2に行き、とりあえず鍛えておく。天気が良くなり
そうなので、この晩に竹宇に向けて出発。

8月13日(月) 竹宇神社(9:00)・・・七丈キャンプ場(17:00)
 天気は非常に良い。絶好の登山日和!ただし暑い。9時に竹宇神社をでて、ひたす
ら長い黒戸尾根をダラダラ歩く。ギアが重すぎである。ペースが上がらない・・・・
17時、7合目(七丈小屋)キャンプ場にて幕営。酔っ払った登山者に「一日でここ
まであがってきたのか?すごい!」とほめられるが、我々は普通以下なのではなか?

8月14日(火) BC(3:00)・・赤蜘蛛取り付き(6:00)
 朝2時起床で3時にBCを出発、3時半には8合目についてしまう。当然まだ真っ暗。
明るいのは遠くの富士山位であった。フランケ初めての二人組みに下降路がわかるわ
けがない。結局4時20分位まで8合目で転寝・・・・・流れ星が沢山見えて綺麗で
あった。
 8合目で泊まっていた方に簡単に下降路を教えてもらった。思っていたよりはふみ
後がしっかりしていて30分でAフランケ頭の岩小屋到着。そこから1時間でAフラン
ケ赤蜘蛛取り付き到着であった。

1ピッチ目 4級A1 安藤リード
 村岡氏はフリーで行く気満々であったが、ベチョ濡れであきらめる。安藤が人工で
トップ、村岡氏がフォローでフリー&A0で上がってくる。

2ピッチ目 5級 村岡リード
 トポでは、40mとなっているが、25m程登ると終了点らしき残置がある。トポ
を信用して、40m程登ると、ハーケン2本の頼りない終了点にたどり着く。丁度左
のフィンガーククラックに移るあたりだ。上に見えるしっかりとしたビレイポイント
まではとてもザイルが足りそうにはないので、仕方がなくエイリアンで補強して終了
点とした。
 このピッチは残置も豊富で、ちょっと遠いいと思うところはキャメやエイリアンが
使える。レイバックでもハンドジャムでも登れる快適なディエードルだった。

3ピッチ目 4級A1(11a) 村岡リード
 ビレイポイントも不確実なので、フリーではなくて人工で行くこととした。単調な
人工である。フォローの安藤はフリーで行くが、スラブの11aはナカナカ手強い!と
いうか、荷物を背負わずに行けばたいした事はないだろう。左のクラックに移ってか
ら、甘いホールドと小さなカチスタンスでの立ちこみの一手が核心であろう。

4ピッチ目 4級A1 安藤リード
 フリーでは「5.7」らしいが、ビショ濡れで泥っぽかったので、あっさりパス。相
変わらずボルト連打の単調な人工で小さなハングを越える。ハングを越えると階段状
となり、一気に大テラスまでザイルを伸ばす。村岡氏がフォローする頃にはモクモク
と雲が沸いてきて、お目当てのスーパークラックは見えなくなってしまった。

5ピッチ目 4級 安藤リード
 大テラスでしばしの休憩後(大テラスに着いたのは10時半)、安藤がリード。ホー
ルドもしっかりしており、残置も豊富。トポでは40mとなっているが、ここも25
m程ザイルが出てクラック下のビレイポイントに着く。

6ピッチ目 4級 A1(11c) 村岡リード
 さてさてお目当てのクラッククライミングの始まりである。
 トポ通りに赤蜘蛛のエイドラインと右手のクロスラインとの間にあるクラックに取
り付く。大した問題も無く小ハング下まで登り、赤蜘蛛のラインに乗り移ろうとする
所から数手が核心か?結局、ビビリもあってフリーで行くことを断念!カムでロアー
ダウンして、エイダーを持って再び登り返す。ビレイポイントに到着した頃にはポツ
ポツと雨が降りだして・・・

 荷揚げ終了後、安藤がフォローで登る。フォローは気楽なものでテンションかけま
くりながらフリー?で登る。核心は赤蜘蛛のラインに移るあたりと、移ってからの4
手であろう。

 フィンガー、フィンガー、サムロック、サムロックで核心を越えて(このあたりで
本降りとなった)、バチ効きのハンドジャムへと移っていく。このピッチの終了点に
近づくにしたがい、クラックは開いていくが、フェースにスタンスを求めやすくなる
ので楽であろう。ただし天気がよければの話である。
 
7ピッチ目 4級 A1 安藤リード
 雨が激しくなり、下を見ると赤石沢は轟々と流れていた。無論、スーパークラック
はあきらめてソソクサと帰ることとする。「赤蜘蛛ルート」と売りのピッチである恐
竜カンテ越えだが、ほとんどがリングボルト連打の見事なライン!若干遠いいと感じ
るところもあるが、壁自体の傾斜も無いので楽に届く(まぁ、我々は身長もあるが・
・)。スーパークラックを横目で見ながらの悲しいピッチだった。

8ピッチ目 4級A1 村岡リード
 悲しいくらいに雨が激しく、遠くでは「ゴロゴロ」いっている。「フリーでいこう」
なんて我々の中ではすでにどうでも良いこととなっていた。

9ピッチ目 木登り 安藤リード
 40m位の岩登り混じり簡単な木登り。ルートは明瞭

10ピッチ目 木登りと藪こぎ 村岡リード
 30m位の木登り混じり藪こぎ。ルートは明瞭でヒョコっとAフランケ頭の岩小屋
にでる。岩小屋で雨宿りとギア分け。

 8合目につく頃には雨も止んでいた。昨日、赤蜘蛛を登った方の話では、8パーテ
ィーも取り付いていたらしく、結局先が詰まって大テラスでビバークを余儀なくされ
たらしい。この日、赤蜘蛛に取り付いたパーティーは我々のみであったようだ。

8月15日
 とりあえず、昨日濡れてしまった装備の虫干し。
 天気は良いが、昨日よりも雲が出るのが早かった。
 9時15分に七丈小屋を出発するが、すでに、遠くの山は見えなくなっていた。1
2時頃には上の方で雷がドンパチやっているようだった。14時に竹宇神社に到着。

 ・・・反省・・・
1)実力不足でした。
2)フリーで突っ込んだり、エイドでいったりと、ごちゃ混ぜでいっているから時間
がかかりました。フリーで行くのであれば、最低限の荷物で良かったはずです。

 雪辱戦はいつやりますか?

★ エリア別山行記録へ戻る ★ INDEXへ戻る