日程 |
2001年8月15日(水) |
メンバー |
(ARIアルパインクラブ)酒井学、塚本智史 |
記録 |
(ARIアルパインクラブ)酒井学 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
酒井です。
錫杖の記録を書いてみました。
山行記録を書くなんて久しぶりですが・・・(^^)
8/14 22:30
リーダ・塚本さん邸をやっと出発。今回の山行は私の車で行く事になったので
当然のごとくリーダを送り迎えする事になる。リーダは偉いのだ。
う〜ん、それにしても塚本さん家は遠い!!
しかも京葉道路は帰省ラッシュで混雑している。いったい錫杖に着くのは
いつになる事やら・・・
8/15 04:00
途中、わずかな休憩をはさんだものの5時間以上ぶっ通しで運転し続け
やっと新穂高温泉の駐車場に到着。
新穂高温泉に続く橋の上ではガングロ・茶髪の女の子達がキャッキャ言いながら
騒いでいる。あまりのミスマッチに感心しながらも、隣を見てみると塚本さんが
やすらかな寝息を立てている。。。
予定では今日は2本(1ルンゼと北沢フェース)登るはずなので今からアプローチし
はじめても
良いのだがとてもそんな気にはならずそそくさと寝る事にする。
8/15 06:30
2本登るにしてはやけに遅い出発となってしまったが仕方がない。
朝食もそこそこに駐車場を出発。スカッと抜けるような青空が広がる中、
足取りも軽
く槍見温泉脇を通り抜ける。
快適な林道を一時間も歩けば錫杖・前衛フェースが見えてくる。
前衛フェースが見えればそこから取り付きまではもう一時間ほどだ。
8/15 08:50
前衛フェース基部から岩づたいに踏み跡をたどり1ルンゼ取り付きに出る。
1ルンゼそのものは一番下から登れば全8ピッチとなるが
基部から岩づたいに踏み跡をたどれば下部の2ピッチは省略できる。
したがって我々は3ピッチ目からの登攀となるので全6ピッチとなる。
取り付きで準備していると名古屋から来たという3人組が後続として
来たのでさっさと登る事にする。
0910 登攀開始
1P目 塚本リード
トポでは30mのスラブとなっている。スラブというよりも簡単なフェースのよう
な気がする。
20mほど登ったところのそれらしい支点でピッチを切ってしまったが
さらに10mほど上に支点があるのでそこまで行ってから切った方が良いだろう。
2P目 酒井リード
ルンゼを10mほど登って左側に少し回り込んでスラブを登る。ここも簡単なクラ
イミングに
終始するが1P目で10m短く切ってしまったので2P目の終了点には50mいっぱい
いっぱい
のばしてギリギリでたどり着く。違う意味で冷や汗をかく。1,2P合計して40分
で登る。
なかなか良いペースだ。
3P目 塚本リード
凹角を少し登った跡にルンゼを左上する。昨日、激しい夕立があったらしく
ところどころ水がしみ出している。W+の凹角もややしょっぱいが
それに続くルンゼの左上も水がしみ出していていやらしい。
このピッチはやや難しいだけに30分かかる。
4P目 酒井リード
いよいよX、A1の核心ピッチである。正規のルートは目の前のクラックを直上して
ハングを越えるとあるがハングからは水が滝さながらにしたたり落ちている。。。
こんなとこまで来てシャワークライミングもしたくないので迷うことなく左のルンゼ
を登る事
にする。こちらの巻きルートも人工ルートとなっており。ピンはベタうちであるので
さして苦もなく登る事ができる。ただし約1年半ぶりのアブミ登攀ということもあり
すっかり登り方をど忘れしていた・・・。おかげでリードに37分もかかってしまい
要反省。45mほどのところに支点があったので
そこでピッチを切る。
5P目 塚本リード
40mほど登ったところで横断バンドに出て終了点となる。
なぜか5ピッチで終わってしまったが気にせずに、懸垂下降。
そのまま下まで(両方とも50mザイ
ルなら)3回の懸垂で降りる事ができる。
取り付きに戻ったのが12時30分。
さぁ、では北沢フェースを登るかぁ、意気込んだところにニョキニョキニョキと
どす黒い雲・・・。いやな予感は的中して5分後には
雷と共にたたきつけるような雨となりそうそうと撤収を決める。
そのまま帰ってもどうせ帰省ラッシュにつかまることはわかっていたので
岩屋根の小屋でしばらく雨やどり。ついでにそこにあった
人工ルートでしばらく遊んでから下山、のんびりと温泉につかり
帰路に就きました。
結局、往復12時間、800qをかけていった割には2時間30分の登攀で終わって
しまい
やや残念でしたが久しぶりのアルパインクライミングを満喫する事ができました。
おしまい。
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