＜山　行　記　録＞

山岡＠地球クラブ（元はりま山岳会）です。
今年は、ヨセミテにいってきましたのでその報告を簡単にします。

エルキャピタン南東壁の「ゼンヤッターマンダータ」その他を登
ってきました。
パートナーは昨年グリーンランドに一緒に行った鈴木です。
それにしても、7月末のヨセミテは暑かった。。。
グリーンランドで震えながらビレーしていたのと対照的でした。

＜場所＞　　　ヨセミテ・エルキャピタン南東壁
＜ルート＞　　「ゼンヤッターマンダータ」(16ピッチ, A4, 5.7)
＜日程＞　  　2001年7月27日（金）〜8月4日（土）
＜メンバー＞　山岡人志（地球クラブ、42歳）
　　　　　　　鈴木　高（めっこ山岳会、34歳）

7/27（金）〜28（土）
荷上げをしながら、金曜日と土曜日で1ピッチずつのばす。下部岩
壁は朝10時半ころから日があたりはじめ、後は午後4時くらいまで
灼熱となる。上部にいくともっと日のあたる時間帯が長くなる。
金曜日に1ピッチ目を山岡がリードしていたら、ここを登りにきた
アメリカ人らしきパーティがいた。彼らよりちょっとだけ早く取
り付けて良かった。かれらは、すぐにターゲットを変え、ゾディア
ックに取り付く。また、1週間後に我々のルートにくると言ってい
た。取り付きで、彼らから水の入ったボトルを分けてもらう。

7/29（日）〜8月4日（土）
日曜日に2ピッチ分のユマーリングをしていよいよゴーアップ。南
東壁は全体がハング気味なので、いったん登り始めたら引き返すこ
とがかなり困難になる。覚悟を決めて登り始める。
あとは1日2ピッチずつのんびりと、1ピッチずつつるべでリードを
交代しながら確実にのばしていく。結局、2ピッチフィックス後、
6泊7日を壁のなかで過ごすことになった。もっとも暑い時期なの
で、さすがに我々以外に付近のルートを登っているパーティは先
ほどのゾデアックの2人とメスカリートを登っていたスペイン人
2人以外には見なかった。ルートの前半ではふたりとも、残置の
コパーヘッドが飛んだり、フックのエッジが欠けたりして何度か
落ちたが、後半になるにつれあまりフォールすることはなくなっ
た。平均的に適度な難しさのピッチが続くルートであった。終了
点はしっかりしていて安心できる。我々はスーパートポにあるギ
アの数だけギアをそろえていったが、それで十分であった（ただ
しマイクロナッツは使わなかった）。
ビレー中、下の川で泳いでいる子供たちの声が壁まで聞こえてい
た。日中は上部にいくと風がでてきて少し過ごしやすくなった。

昨年出たスーパートポによるとどのルートも繰り返し登られるこ
とによりグレードダウンしている。このルートもこのスーパート
ポのグレードに近いものであったと思う。開拓当時はエルキャプ
最後の独立したルート開拓とあったが、全体として、自然のライ
ンをつなげてはいるものの、人工的に作られたルートという感じ
がした。

クライミング中、渋谷正利さんらが下で応援し見守ってくれてい
た。感謝したい。
来年の夏、またできれば極地にいきたいのだけど、誰か一緒にい
ってくれるひとはいないかなあ？パートナー探しがなかなか大変
です。