日程 |
2001年5月12日(土) |
メンバー |
(クライミング上だクラブ・野田憬稜登高会)尾崎、西村、川崎 |
記録 |
(クライミング上だクラブ・野田憬稜登高会)尾崎 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
尾崎徹@クライミング上だクラブ 野田憬稜登高会です。
皆様の連休中の記録を楽しく拝見させて戴きました。
連休は鹿島槍ヶ岳ダイレクト尾根と思って入山しましたが、取り
付き左岩稜上の不安定なブロックに尻尾を巻いて鎌尾根へ転進
し、もやもやの気分で終わってしまいました。
5月12日土曜日 入山禁止が解けた一ノ倉沢衝立岩中央稜に
行ってきました。
メンバー 西村47、川崎60、尾崎51の3名
前日11日柏駅22:00集合、天神の屋内駐車場ロビー泊り。
駐車料500円
12日5:10出発−6:00一ノ倉沢出合
ゲートは6月1日までの閉鎖で林道に雪はないが、一ノ倉出合
のみ3−4mの雪壁の間を林道が通過している状態でデブリが
堆積している。
国境稜線上は真っ青な快晴、我々3名の他は前橋山岳会の8名
のみでテントは無し。
テールリッジ上に不安定な瓦礫があった他、コップ広場上の不安
定な雪が気になる位。
7:30中央稜取り付き、前橋山岳会の2Pが中央稜に入り、同
ルート下降の予定との事でコップ広場の不安定な雪もあり、他
のパーティーも無いので北稜の下降を中止して、山靴アイゼン
アックスをデポする。
来る機会が何回あっても何故か不調、前回も取り付きで雨天の
敗退をした訳で、初めての登攀の快晴が素晴らしい。
更に、今日は尾崎さんにトップを譲るから、と言う西村さんの嬉
しい申し出に涙して登攀開始。
先行させて戴き、1P易しいフェースをだらだら上がり、2Pカンテ
を右に回りこんで泥の付いたルンゼに入るがピッチを切るには
短過ぎるので其のまま直上、悪いフェース凹角をフリーで攀じる。
ここで本来のルートはミスしたが、アンカーまできっちり届く。
次はその凹角が被って来て、狭いリスにアングル1本と、少し上
に残置の極小のナッツ1個、シュリンゲをナッツにアブミ掛けして
上がるがホールドも、次のピンにも届かない。
後続のパーティーは正規ルートに入り、迷惑を掛ける事はない
ので続行する。
手足の短いベビーブーマー世代、体の硬い50代では如何とも
し難く残置をするのも嫌なので、残念困難大好きの西村さんに
選手交代をする。
5cmの身長差でも20cmの高低差があり、仲間の内では抜群
のバランス感覚をもつ47歳はやはり抜けた。
こちらはやっとの思いでロープテンションをかけながらギァーを
回収、本来のルートの核心チムニー上のテラスに出る。
丁度後続していたパーティーの中間に入りルートを追う。
最終のピッチ、ルンゼに入る所をこちらの方が面白いと直上する
のも西村さんらしく、最後には細かいボロのフェースをトラバース
ドロのつまったクラックを上がり終了点。
前橋山岳会のフイックスをお借りして衝立の頭へ。
乾いた空気、青い空、時折のブロック崩壊の音、新緑と全てに
最高の登攀条件、日和でした。
凹状を下降すると言う前橋山岳会の心遣いも有難く、同ルート
を下降し16:00出合着。
前橋山岳会の皆様有難うございました。
尾崎徹
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