<山 行 記 録>
上坂@京都比良山岳会です。
愛用のローバー:プラチベッタが使用5年になり、最後の山行に連れて行きましたので簡単に
報告します。思えば、技量のないオーナーに購われたばかりに不遇な日々を過ごさせてきたの
ですが、せめて雪壁のひとつも登らせてやろうとダイレクト尾根へ行ってきました。
一回目敗退、二回目は何とか抜けたものの、あまりの体力不足に反省しています。
2001年4月 鹿島槍ヶ岳/ダイレクト尾根/上坂淳一(KHMC)
4/6(金)京都23:00〜(仮眠)
4/7(土)〜10:00大谷原〜22:00第一岩峰まで(敗退)
満月快晴間違いなし!と意気込んで出発したが、天候は申し分ないものの、寝不足がたたっ
てバイルを握ったままこっくりこっくり。登高意欲もすっかり萎えて、第一岩峰の基部で敗
退。
来年もプラチベッタ履いて、破損→事故になったらどうしよう?やはりこのままでは終われな
いので、23日の好天に照準を定めて、無理やり休暇を調整する。今回は北俣幕営で体力温存と
早朝取付きでちゃんと登ろう!
4/22(日)京都6:00〜12:30大谷原〜15:00鎌尾根の末端(幕)
4/23(月)5:00出発〜9:30ダイレクト尾根取付〜12:00第一岩峰〜16:00南峰〜18:00赤岩
尾根JP〜西沢〜21:00西俣出合〜22:00鎌尾根の末端(テント撤収)〜25:00大谷原
予想通り快晴無風の好天。北俣ゴルジュまで来ると前回よりだいぶデブリが増えている。下
から見上げると、距離感が圧縮されて、すごく短く見える。第一岩峰まで登ると視界が開け
る。第二岩峰は右側に雪がついているが、不安定なので草付を3mほど登って乗越す。少し露出
感があってこのルートで唯一ザイルのほしいところ。第二岩峰を抜けると自然に三角状岩壁の
這い松の間の雪壁につながる。100mほどでこれを抜けるとあとはなんということもなく南峰へ
登る。途中、
シュカブラが出てきたところから左へ回ると夏道に出る。ピークを踏みに行くだけなら、こっ
ちが早い。鎌尾根を下降しようとJPまで行ってみると、ボラードは切ってあるがトンネルは無
い。仕方なく赤岩尾根に回るが、もう暗くなるので西沢を下る。西沢はラテルネをつけずに降
りられた。バテバテでテントとスキーを回収する。トレーニングでは好調だったはずだが、平
均登高速度120m/hの体力では話にならない。とにかく明るいうちに下降点に入れてよかっ
た。
やはり、春の雪壁ではプラブーツの防水性が光る。革靴にするかどうか迷っていたが、来
シーズンはベガにしよう。プラチベッタよ、君のことは忘れない!長い間ありがとう。
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