白波ルート

日程
2001年3月17日(土)〜19日(月)
メンバー
(はりま山岳会)山岡人志、(神戸山岳会)今井渉
記録
(はりま山岳会)山岡人志
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


山岡@はりま山岳会(兵庫県)です。

先週末に西伊豆の海金剛にはじめて行ってきました。
兵庫からはさすがに遠かったです。でも暖かく好天のなか、のん
びりとしたクライミングを楽しむことができました。
以下、報告です。

<<アプローチの状況>>
道の入り口は、下と上のキャンプ場の間。最近出た「日本100岩
場」(山と渓谷社)の3巻目にこの場所の記述がある。トポにあ
る道路右の青い小屋はそれらしきものはあったが、青くはなかっ
た。段々畑を上に登り、それから、下り気味に小屋のところまで
行く。ここは我々が行ったとき少しぬかるんでいて、やはり段々
となったところがあるが、我々は一番上のところに少しあがって
水平移動して失敗した。もう一段下がったところを、水平にトラ
ーバースして移動する。ここで間違えないように。全体としては
下り気味。途中にブッシュや遮るものはほとんどないので、その
ようなものがあったら、道を間違えていると考えたほうが良い。
普通に歩いて、30分ほどで、取り付きまでいく。道は、半壊した
登山道のような感じ。海金剛の手前で、2度ほどフィックスのある
沢のようなところをトラバースした後、岩場の手前で急に下る。
海岸線に降りる手前に10 mのフィックスがある。この支点はおそ
ろしい状況になっているので、確認してからロープにテンション
をかけたほうがよい。ここの海岸線にテントを張ったあとがあっ
た。水場はない。

<<西伊豆・波勝崎・海金剛>>
<日程>   2001年3月17日(土)-19日(月)
<ルート>  西伊豆・波勝崎・海金剛・白波ルート
<メンバー> 今井渉(28)/神戸山岳会、
       山岡人志(リーダー、42)/はりま山岳会
<グレード> V級/7ピッチ
<所要時間> 8 時間
<記録>   今井渉・山岡人志
<概要>
 3/18(日):前日は昼間、兵庫から車で約10時間かけて到着。
朝まで雨が残っていたので、朝はのんびりと出発。アプローチは、
途中からブッシュや灌木混じりのけもの道となり、海金剛の取り
付きまでになんと1時間半もかかってしまう。アプローチが核心
だと言うひともいたくらいだが、いくつものパーティが訪れた現
在、こんなにかかるとは思ってなかった。帰りは、道らしきもの
を障害物なくたどれて、なんと20分強で帰り着くことができた。
この日は2ピッチだけ白波ルートを登って終了。

1ピッチ目:IV級40 m
 山岡:お昼頃から登りはじめる。天気は快晴。ブッシュまじり
のところを山岡リードで直上。木登りピッチ。
2ピッチ目:A2+ 25m(実際はA1~A1+くらい?)
 今井:今井リード。ルートが良く分からないのでしばらく辺り
を探してから登り出す。結局目の前のクラックをエイリアンとナ
ッツで登り出す。初登記録ではフックを使うと有るが必要無かっ
た。そのままネイリングしてビレイポイントへ。

3/19(月):7時前からユマーリングを開始。8時前から3ピッチ
目を今井リードで登り始める。この日も天気はよかった。

3ピッチ目:A3+ 5.10d 30m(実際はA2, 5.10a~bくらい?)
 今井:今井リード。ナッツをセットして手で引っ張ってみて大
丈夫だったので足でエイダーを蹴り込んだら外れてしまい、下の
プロテクションにつないだディジーにぶらーんとなってしまった。
ハンマーで強引に突っ込んだのがいけなかったのだろうか?代わ
りにロストアローをセットする。そのまま登ってフックトラバー
スの所に来た。やだなーと思って良く見るとかなり掛かりが良さ
そうだし、プロテクションが取れそうな所も有る。両手のエイダ
ーにフックをセットしてじわじわとトラバースして途中キャメロ
ットとナイフブレードをセット。木をつかんでスリングを巻きつ
けてクリップしてあとはハンドクラックを登って終了。
4ピッチ目:5.8 30m
 山岡:山岡リード。右上のハング気味のクラックをいく。最初
は難しそうに見えたが、登ってみるとそれほどではなかった。終
了点は大きなバンド状のところ。終了点はハンガーがなく、左の
November rainの終了点へ。
5ピッチ目:5.9 A2(実際はA1くらい?)
 今井:今井リード。最後までカムのかけかえで登る。
6-7ピッチ目:
 山岡:山岡リード。最終ピッチ。トポでは左端のクラックを登
ることになっているが、短くておもしろくなさそうなので、別ル
ートの正面の左上するクラックをアングルでネイリングしながら
登り、あとは尾根状のところを10 mでピークへ。トポの6ピッチ
目と7ピッチ目をつなげて30 m, A1、IV級+程度。ピークで休ん
でいたら、海岸をカヌーで行くひとや釣り人が見えた。天気もよ
く、のんびりとした気分。13時に終了。すぐに懸垂下降を始める。

 この日のうちにできるだけ帰っておいたほうが、渋滞に巻き込
まれないですむだろうということで、テントをたたみ、帰ること
に。下の温泉に入り、あとはひたすら車を交代で運転し仮眠を途
中でとりながら帰る。

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