中山尾根

      
日程
2001年2月18日(日)
メンバー
(ARI・大田労山)石崎、(大田労山)宍戸・羽生
記録
(ARI・大田労山)石崎
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


石崎です。

(中山尾根報告)

メンバー (L)石崎(ARI・大田労山)・宍戸・羽生(大田労山)

行動 2月18日(日)AM6:30行者小屋〜7:45下部岩壁取り付き〜
11:30上部岩壁終了〜ピナクル状の岩〜12:30登攀終了し稜線へ

2月18日(日)晴れ
朝4時起床 曇りの予報だったが星も見えて天気良し。モチ入りラーメン
を食べて準備する。隣のARI塚本・鈴テルさんテントは今日は石尊稜の
はずだが昨日の主稜の疲れかまだ静まりかえっていた。登攀具を身に付
けいざ出発。取り付きでは前に1パーティーが登っていた。やはり少し右
から凹角を左上するルートを取っている。ピンもちゃんとありそうだ。最
初の1ピッチ目は「多分時間かかりますスミマセン」と前置きしつつリー
ドを申し出た。最初の一歩がけっこう厳しい。右上のガバに手がなかなか
届かない。前のパーティーがさくさく登ってたのになぜ?と焦りつつも踏
ん張ってなんとかガバに手が届き登り始めた。そこからは特に問題なく慎
重に登りバンドでピッチをきる。昨年末に石尊稜に取り付いていたとき中
山尾根を登る酒井さんがオーイと叫んでたところだ。フォローで登ってく
る羽生さんも宍戸さんも最初の一歩は全く問題なかったようだ。身長の差
か?そこから2ピッチ目は宍戸さんがリードする。久々で緊張しますよと
言いつつフレンズなどを使い細かくランニングを取っていた。下部岩壁は
2ピッチで終了。雪稜歩きは石尊稜に比べるとだいぶ短いようだ。あっと
いう間に上部岩壁に到着。ただし、コンテで登る際に体にたすきがけでザ
イルをぐるぐる巻きつけたので、ザイルがこんがらがってほどくのに少々
時間がかかった。(石尊稜の時の二の舞をやってしまった。)

上部岩壁の取り付きにつくと前のパーティーはもう抜けて行ってしまっ
て姿も見えない。さて、これからが核心部。今回のリーダーの特権でリー
ドしても良いですか?と立候補。やさしい二人は快く譲ってくれた。
下の方はクラック沿いに左上に登るようにガイドブックにも写真が載っ
てるのに、ピンが見あたらないので右上に登ろうとし、また一歩が上がれ
ず行き詰まる。あれこれやってしばらく時間を食ってしまう。しびれをき
らして、羽生さんが「やっぱりどう見ても左のほうがやさしいよ」とアド
バイスしてくれた。気をとり直し左に方向転換するがやはりピンがあまり
ない。一箇所お守り代わりにナッツを入れてよいしょと体を持ち上げた。
その後の上部の抜け口は聞いていたとおりたくさんピンがあるので気持
ちはだいぶ楽だった。どんくさい私のやること、A0しつつズリズリと這
いずり上がってなんとか抜けてほっとする。少し登って這い松でビレイ。
風も強くなってきてかぶったところだったので声が通らない。無線がこん
な時に限って電池切れになり、ここで電池交換もできず仕方なくそのまま
ザイルアップしフォローに登らせる。登ってきた二人から良くやったえら
いと褒めてもらった。

そこからは一旦ザイルをたたんで岩混じりの雪稜を登る。少々緊張すると
ころもあるがザイルを出さずに抜けてしまう。最後のピナクル状の手前に
着いた。左に行けば草付きだが羽生さんが直上したいと言うのでトップを
お願いしビレイをする。見上げるとホールドもありそうだが、上部岩壁の
抜け口みたいでけっこうかぶっている。しかもランニングが全然ない。け
っこう落ち着いてシュリンゲを岩にかけてランニングを取って抜けてい
った。フォローの私のほうが苦戦しつつ抜けて登攀終了。とさか岩はパス
することにし稜線を目の前にして記念写真などを撮る。そんなことをして
いると稜線から手を振る人がいる。陽気な人だなあと思い手を振り返す
と石尊稜を終えた鈴テルさんと塚本さんだった。その後、稜線を地蔵
尾根に向かう途中で見覚えのあるARIのステッカーの貼られた鈴テル
さんのヘルメットがなぜか落ちていた。拾ってくれと言わんばかりの落
とし物に笑ってしまった。行者ではビール(宍戸さんはなぜかジュース
を飲んでいた。)で乾杯。ARIパーティーを見送りのんびり下山した。

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