日程 |
2001年1月13(土)〜14日(日) |
メンバー |
(大阪ぽっぽ会)大見、伊東 (COWAC)1名 |
記録 |
(大阪ぽっぽ会)大見 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
大阪ぽっぽ会の大見です。
この週末、八ヶ岳天狗尾根に行って来ました。
昨年の今頃、八ヶ岳の東面に入るには、どういう交通手段が良いかと
質問しておきながら、結局は風邪を引いてしまい断念、1年越しの挑戦と
なってしまいました。
週末は大雪というニュースのおかげで、入山者もかなり少なく、しかも
晴れたので、誰もいない白く光る八ヶ岳で、景色とラッセルを堪能できました。
しかも、核心部の大天狗は雪でルートがわかりにくく、稜線も風が強く、
久々のアルパインチックなクライミングを楽しめました。最高!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2001年1月12日(金)夜行〜14日(日)
メンバー 大阪ぽっぽ会 大見、伊東 他1名(COWAC)
ルート 美しの森−天狗尾根2300mテント泊−カニノハサミ−大天狗
−小天狗−文三郎−行者小屋−美濃戸口
概要
12日(金)前日からの大雪情報が気になりながら、大阪発21:40の急行ちくま
にて出発。
13日(土)AM4:00塩尻着、駅の待合室で仮眠するが、この時期、登山客で
いっぱいのはずが、誰もいない。
8:30清里着、タクシーにて美しの森へ
10:00美しの森発、車が数台止まっており、先行パーティーもいるので、一安心。
小屋までは30cmから50cm位の積雪で、一気に積もったようだ。
ほとんど新雪状態であった。
天気は晴れ。
12:05出会小屋着。2パーティー6人が、進むかどうか悩んでいた。
すでに、1パーティづつ天狗尾根と、旭東陵に取り付いているという。
行けるところまで行くと言うことで、12:30出発。沢沿いの先行パーティ
のラッセルを追う。
天気は曇り。
13:10天狗尾根の取り付きに到着。先行パーティに追いつく。途中にも尾根に
あがるマークはあったが、1時間歩いたこの地点からあがる事とした。
13:20 10分の休憩の後、急な斜面を登る。先行パーティに代わってラッセル
するが、胸までの雪でなかなか進まない。やがて尾根に出て、2100mの
テン場をすぎ、明日を考えてさらに先の2300mに設営する。
尾根上でも積雪は30cm以上あり、途中の日の当たるところは、
表面は氷板、下は地面まで、こしもザラメであった。
ここまでそんなに雪は降っていない。真教寺尾根も稜線もよく見える。
風も吹いていない。
15:40 2300m地点にて設営。天気図をとった後、ブランディーとソーセージで、
明日の天気がましなことを乾杯する。
(関東地方は、少し移動性高気圧圏内であることに期待しつつ)
なお、携帯(Jフォン)が通じた。嫁に梅田で飲んでいるんじゃないの、
とも言われた。
21:20就寝
14日(日)
5:50 あーー寝坊した。5時おきだったのに!今日は時間切れ敗退かな?
8:00 しかもゆっくり出発。昨夜の積雪は15cm。
空は暗くなく明るいし、雪は少し降っているくらい。風は微風。
周りの尾根や稜線は見えない。
行けるところまで行こう。
この上で張っている先行パーティも、前進しているようだ。
9:05 見るからにカニノハサミ!という岩峰が見える。記念撮影。15分休憩。
9:50 大天狗と思われる壁で先行に追いつく。今日もラッセル泥棒だ。申し訳ない。
ロープを出して、真ん中突破を試みるが、敗退。
フィックスロープのある右から巻く。
無駄なトライをしたので、3人通過に1時間要した。
なんと、晴れてきた。
13:00頃 さらに、ちょっと切り立った小さな岩峰を越え、しばらく行くと、
??さっきより大きな岩峰が現れた。先行パーティが、ここが大天狗だという。
ショック!!今日中には大阪に帰れないかもしれない、、降りるか?
この時点では、風も強くなって、南の方から黒い雲もやってきて、雪も舞い始めた。
先行は、切り立った壁の突破を試みているが、ここは、3級程度の岩登りのはず。
きっと弱点があるに違いない。右の雪のついた垂直の壁にトライしてみる。
近づいていくと、雪面の中に足場が隠れている。垂直の雪壁は、ルンゼ状に
なっており、雪を払うとホールドとハーケンが出てきた。ちょっと上には、
草付きがあったので、アックスをさして体重を預けて,乗り込んでみる。
その次は、右にトラバース。ピナクルの上にヌンチャクを引っかけて進む。
もう一回アックスに体重を預けて、上のバンドに移り、ロープをフィックス。
普段は、こんな厳しいルートじゃないんだろうなあ、、
先行の4人(ここからは我々が先行だが)にフィックスの回収を頼み
我々は、この先ラッセルをする。
14:40 小天狗を左から巻いて通過し、稜線に出る。風が強いが、雪はやみ天気は回復。
しかし、唇がもげそうなくらいに、冷たかった。
稜線は、トレースはない。しかし、晴れてきたので、周りのすばらしい景色と
ラッセルを楽しみながら、進む。
基本的に雪は飛んでおり、10cm程度の積雪。吹き溜まりは各所にあり。
15:55 文三郎を走って降り、行者小屋着。
ここで見た景色は素晴らしかった。天気はほぼ快晴。見渡す限りの白い山肌。
誰も登山客はいない。こんないい天気に、人がいない八ヶ岳を見たのは初めて。
なお、ほとんどラッセルをしてくれた先行パーティは、大学WVのOBという。
強いはずだ。感謝。
16:20 行者小屋発 17:15 鉱泉分岐(赤岳山荘?)着 18:00美濃戸口
19:20 茅野発 20:32塩尻発特急しなの 22:34名古屋発ひかり
23:39 新大阪着 あー疲れた。
★ エリア別山行記録へ戻る ★ INDEXへ戻る